「日本人は本当に自然と混然一体となって生きてきたんだな(と実感)」

 

 

 

24日、旧島津氏玉里邸庭園ワークショップが終わりました。

(一応正式名称を書いておきますと

「自然とつながり、自分とつながる ~豊かなコミュニケーションのための五感を磨くワークショップ」)

予想通り「そこにいるだけで意味と価値がある」ワークショップになったなと。

 

 

門をくぐって庭園に一歩足を踏み入れた瞬間から

「ああ、すごい!」の声、声…。

うまく造られていますよね。

小道を歩いて遠くに見えるお茶室に近づいていく、

そのプロセスから、自然と期待が高まるようなアプローチになっている。

 

 

 

 

 

鳥の声。
水音。

そして、お茶室内をを吹き渡る風に包まれ…
そして最後は結構な強さの雨に、管理人さんが雨戸を閉めるお手伝いまですることができ。
(これが、特別な雨戸のしめ方で、めったにできない体験に大盛り上がりでした。

角でくるんと回すもの)

 

 

 

 

 

そんなふうに一日を過ごしてつくづく感じたことは

日本建築は自然との間に本当に『境がない』!

 

軒と縁側という絶妙なシステムによって、室内から外へと境目なくつながり、
そして、外のもろもろは自然と室内へと取り込まれる。

それはひとえに、私達日本人がずっと繰り返し、また愛してきた生き方なのです。

(昔はうちにも縁側がありましたし。懐かしい感覚でした)

 

 

 

《写真は思い思いの場所でワークに取り組むみなさん》

 

 

 

線を引き、石で囲い、自然と人をかっきりと分け、
自然を「征服し、コントロールするもの」と位置付けてきた西欧文明に対して

 

「共にある」

 

が自然との普通の関係である、という日本。
そして、その関係性の中でたくさんの恵みをもらい、

物質だけでなく、心の豊かさもはぐくんでいった。

目に見えない(けれど存在するもの)への感謝、敬愛、畏怖。

(「おてんとうさまが見ている」という感覚でしょうか)

そして、風、雨、雪、月、花…自然の事象に自らの心を映し出し、

自分と語らい、多くの芸術を生み出し、

思索を深めてきた。

 

そんな
「懐かしい感性」が生き生きとからだに甦ったように感じました。

ゆったりと時間が流れていきました。

 

 

 

 

 

そんな中で
予定のワークはもちろん、

味覚の話、出汁の話、日本語脳の話、
そしてなぜかルバング島の小野田さんの話
と…

 

 

「五感(=世界とかかわるセンサー)」

 

 

を存分に、いろいろな角度から味わい楽しみ開発した一日でした。

 

 

 

お菓子は6月30日「夏越の祓」が近いので「水無月」。
手作りなのですよ。

「ご参加の皆さんへの

『半年お疲れさま。あと半年を無病息災で!』の気持ちを込めて、

この『水無月』を選びました!」

とはこの日のお茶とお菓子を担当してくださった方。

 

 

 

 

 

 

出汁文化についてご教授くださったIさん
お茶とお菓子をご準備くださったDさん、

ほんとうにありがとうございました。

 

それから、早朝からの準備をお手伝いくださった方、

用具をお持ちくださった方
そして、この一日を一緒に楽しんでくださったみなさん
応援メッセージをくださったみなさん
庭園の管理人さん
そのほかたくさんのみなさま。

 

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

「肌ではじめてわかること」

一昨日は
来年度研修をさせていただくところに
見学に伺っていました。

こちらの企業さんは総合商社で
ご縁は結構長く、雰囲気ともによくわかっているのですが
来年度から関連会社のリーダーさんも研修に参加されることとなり
そちらのほうに伺ったのでした。

社名に「鉄工」とその名の入る、そこは工場です。
以前から話は聞いており
自分なりに雰囲気のイメージは膨らませていたのですが
伺うのは今回が初めて。

「おはようおざいます~」
と事務所棟にまず伺うと
玄関にはずらりヘルメットの列。
おお~、さすが、と変なことに感心します。

常務さんのご案内で、工場建屋へ。

第一工場、第二工場、第三工場とあって
はじめてのわたしから見ると、どれも大きな建屋です。
高い天井には梁のようにわたしたクレーン?があって
鉄を「落とす」(切ることだそうです)
大きな機械がいくつかあり、その他にも見たことのないものばかり。
建物の真ん中は広く空間が開いています。
この空間に直接図面を書き、鉄を置いてモノをつくっていくのだそう。

ここで、設計から手がけ、オーダーメイドの一点物を作る…。
何だか巨大なアトリエ、という感じもするなあ、
と思いながら天井を見上げます。
この天井の高い建物いっぱいの空間で作る、鉄のもの?
もう、わたしには、「船」しか思い浮かびません(笑)。
船を作るには小さいんでしょうが、
なにせ想像ができない。

あとからパンフレットを見せていただいたのですが
焼却炉の設備から製糖工場の設備までほんとうにいろいろ。
このお話がまたとても面白い。

例えば同じ「ベルトコンベアー」であっても
その上に何がのるのか、によって
そこに「オーダーメイド」の工夫が発生するわけです。
言われてみればそのとりなんですが
全く日頃考えたことのない世界のことに
面白さもひとしおです。

自分の日頃「見えない」生活の部分には
こういう方々の手と、工夫が詰まっていてこそ
円滑に流れているのだと実感します。
丁寧に、もっと意識して暮らしていかないとなあ~と。
思わず

「いや…ものすごく勉強になります」

とつぶやくと、常務さんが
「あなたがこんなの勉強してど~するの」
と不思議そうな顔なさってましたが。
気さくで骨太、がっしりとした親しみやすい常務さんでした。

さて製品のお話などもいろいろとうかがえて
どれもどれも未知の世界のお話にそれは興味深かったのですが。

こういうとき、わたしにとって最も大切なのは
「空気」です。
皮膚感覚で感じられる、この感じ。
頭では決して得られない、肌で感じるこの「空気」。

高い天井。
どこか懐かしい機械油のかおりが満ちた硬質な空間。
四方の壁に静かに待機する、使い込まれて黒光りする機械たち。
「あれはもう40年くらい前の溶接機なんだよ~。自分が入った時から
あるからね」
と教えてくださった職人さんの目の表情。
触らせてもらった溶接機のハンドルの質感。
「安全靴」というやつの靴先は「本当に硬い」ということ。
重いものが落ちても指がしっかり守られている。
(叩かせてもらいました^^)

行かなければわからない
この「空気」。
この場所に立ち、厚い鉄板を自分の足で踏み
この空気を吸いながらお話を聞いていると
やはり、一歩間違えばとても危険なお仕事であることもわかります。
そんな中で
個々の技術への誇りを軸にした、みなさんの阿吽の呼吸とチームワークが
いかに大切であるかということ。
そして
それら、誇り高き職人さん軍団を束ねるリーダーさんの思い。

そんなものが
この場所だからこそ「皮膚感覚」として
自分の体の中にしっかりと染み入ってきます。
机の前で話を聞いたのでは決してわからないものです。

あ~、来てよかった、と思いました。
あふれるのは子どもの頃、よく遊んだ父の工作小屋と全く同じにおい。
胸いっぱいに吸い込みながら

「ここ、好きかも…」

と思いました。
そこを「好きになる」。
「親しく感じる」。
そこで日々生きる人たちの「素顔」に触れる。

ちょうど、お弁当販売の移動車が来ていて
「今日のお昼」を真剣に選んでいらっしゃるみなさまの表情を
拝見するのも楽しく。

そんなすべてが
わたしにとっては
とても大切な、欠かせない「創造のための材料」になっています。

「アンカー」

昨日のセミナーで

(コミュニケーション能力アップ講座。19歳~35歳までの基本『若者』参加セミナー)

インプロをやっていたときに

7人くらいのチーム×2チームで

「豪華客船」を作ったんですが(『ナイフとフォーク』というゲーム。全員で「お題」として出たものを「無言で」

体で表現して作るというゲームで)

そのとき、色の黒い笑顔の優しいGくんが、客船の「あるパーツ」をつくっている。

腰の落とし具合といい、何度もやり直すところといい

それにとてもこだわりを持ってつくっているのはわかるんですが

それが「何」なのかわからない。

みんな頭に大きな「???」を抱きつつ

結局チームの誰にも伝わらぬまま、終了。

「さっきのあれ、何だったの?」

「碇です」

「ああ~」(全員大きく納得)

「碇」なことがもっと伝わったら、他のメンバーも動きやすかったのにね~

どうやったらもっと伝わったろうね~

などなど話しながら、午前中のウォーミングアップが終わろうとしていました。

このセミナーでは

午前の部が終わるときに、みんなで円陣を組んで、メンバーの健闘を讃え

全員で声を出すことが多いんです。

昨日も円陣を作り

「どんな言葉で締めようか?」と。

(いつも、その場でメンバーの誰かに作ってもらいます)

一人が

「みんながんばった~!にしよう」

とか何とか、提案。

「よし、それで行こう!」

するとすかさずもう一人が

「そのあと『碇~!』!!」

「ええっ?」

みな一瞬とまどいますが即「それいいね!」ということになり

全員で

「みんながんばったっ!碇(いかりぃ~)~~!!!」

と、なんとも不思議な絶叫で終わりました。

その瞬間

なんだかとても象徴的な気がしました。

「碇」。

アンカー(碇)は

NLPでしょっちゅう使う言葉。

「アンカリング」

「アンカーを発火させる」

「負のアンカー」

等々

わたしたちの体には、たくさんの「アンカー」が埋め込まれています。

船は、碇があるから(碇を下しているから)

たとえ海面がどんなに荒れていても、碇を下した場所に戻ることができる。

いつも、そこにつながっている。

わたしたちの中にも

たくさんの「アンカー」があります。

たとえば、ある特定のにおいをかぐと、瞬時にその匂いをかつてかいだある場面や状況を思い出す…

なんていうのも「アンカー」です。

いつだったか、雑誌のインクのにおいをかぐと「宇宙戦艦ヤマト」を思い出す、

と書きましたが

わたしにとって、そのインクのにおいは「宇宙戦艦ヤマト」

そして

それを通して当時感じていたドキドキ、ワクワク感と強烈に結びついているのですね。

そのにおいで、いつでもあの瞬間に戻ることができる。

今年の五月に書いた

「五月は嫌い」。

これは、わたしにとっては「負のアンカー」ということになるでしょうか。

五月独特の空気と藤の花の姿が

はるか昔の五月に起こった「どどっと」落ち込むような出来事、

その時感じていた「気持ちと体の状態」を、知らず知らずのうちに今によみがえらせていた、という。

そして、自分にとって力づけとなる体験と、そこから感じる体の感覚を体にを意図的に

覚えさせることを、NLPではやります。

(アンカリング、という)

この時間が

彼らの「アンカー」になってほしい。

この中で、それくらいの強烈な体験をしてほしい。

今日のこの日に感じた「何か」をしっかりと心と体に刻んで

彼らの体と心に、今日の笑顔と元気を

この、自分らしい自由な表現をいかんなく発揮できたこの身体の状態を

いつでも呼び起こすことができる

この状態にいつでも戻ってこれる、そんなアンカーになってほしい。

今日の日が。

と思っていたのでした。

そう願いながら、いつもこの時間を作っていたのでした。

彼らの

「碇ぃ~!!」

という声を、大笑いで聞きながら

自分の願いにまるでOKを出してもらえたかのような

もっと頑張っていいんだと言ってもらえたような

そんな気分になりました。

「号外!」

今日の研修は

午後から南日本新聞社さまにて。

新人店長様向けのコーチングスキルアップ研修。

中村公子のコーチングna日々♪

研修スタート前

研修の休憩時間

等々

不信任案がどうなりそうか

それによってどんな形の号外がどのように発行されるのか

(いろいろな号外があるんですね。FAX号外。PDF号外…)

刻々と報告されてゆくのが興味深々で。

(「今こういう状況です」というふうに)

本当にいろいろな世界があるものです。

そして

研修終了と同時に

出来上がったばかりの号外をいただきました。

ほやほや。

「動いているなあ」

新聞というものの

それを作る人、届ける人…もろもろ携わる方々の

躍動感を身近に感じた日となりました。

「9500年の風」

鹿児島県の霧島市国分に

「上野原」という小高い丘があります。

県民にとっては

なんといっても「上野原」といえば「縄文」。

かつてここを開発している際に「縄文の遺跡が出た」ときのことは

よく覚えています。

発掘途中の現場が公開され

土の色一色に覆われた土煙舞う遺跡に見学に行ったものでした。だいぶ昔のことですが。

今は「上野原縄文の森」として「体験エリア」「見学エリア」と、美しく整えられ

縄文人の息吹を体感できる場所となっています。

さて

一昨日はこの上野原で研修でした。

何の?誰への研修か?

ふふふ…「縄文人」といいたいところなのですが

(誰もそんな答えは期待していませんね)

かごしま産業支援センターさま主催のコーチング研修におよびいただいたのでした。

この上野原

小高い丘の上に「縄文の森」とビジネスエリアが同居しています。

美しい緑に隣合せていくつかの企業さん、そして「上野原ビジネスプラザ」が立ち並んでいるのです。

会社の芝生にはイノシシが出没し

窓ガラスにはキジが激突。

室内へ紛れ込んだ小鳥は出口を求めて飛び回る…

というのが日常の光景。

(ビジネスプラザの所長様が教えてくださいました)

それは…うらやましい。

とてもうらやましい。

第一、それをお話しなさっている所長さんがとてもゆったりとした感じで

楽しげでいらっしゃる。

とにかく、なんだかとても心地よい場所なのです。

その「心地よさ」

この上野原の山に一歩足を踏み入れたとたんに感じていた感覚でした。

車で山頂に向かってぐんぐんと進み

景色が変わったなあと思った瞬間。

なんでしょう…

体の芯のこりかたまっていたところが溶けて

ぐた~っと脱力するような

何とも言えない「気持ちの良さ」を感じたのでした。

言葉にすれば「ここ、すごくいい」「場がいい」という感じでしょうか。

「この場所、すごくいいですね!」

舌足らずな言葉で表現したわたしに、研修の担当者さんが教えてくださいました。

「ここは、9500年前から縄文人が住んでいたところなんですよ」

9500年…!

今の私たちとはくらべものにならないくらい感覚が鋭敏で

私たちが退化させた五感プラスそれ以上の感覚を持ち合わせ

きっと普通に木や花や草やけものと話せていた(気がする)縄文の人たちが

選び、集落をつくり住み続けていたのがこの上野原の地。

それは

いい場所でないはずがない、という気がしました。

どれくらいいいかというと

「…ここにずっと通っていたら、人生変わるかもしれませんよっ!」

と、つい担当者さんに言ってしまったくらい^^。

人はどんな場にいるかに大きな影響を受けるといいますので…

      ↑

   (上野原にいると人生が変わるという確証はありません。念のため)

そして

その土地に毎日毎日お仕事で通っていらっしゃるみなさまが

とてもうらやましくなったのでした。

だって…本当に気持ちがよかったのですから。

そのような様子で

無事、とても心地よく、一日を過ごさせていただくことができました。

研修を企画、ご準備くださいました皆様方。

当日、サポートをくださり、温かい雰囲気でお迎えくださいました皆様方。

そして、研修にご参加くださり、ともに学びのよき場をつくってくださいました皆様方。

本当にありがとうございました。

そして

上野原の大地と風に。

ありがとうございました。

追伸

こちらで研修させていただくときに

とても楽しみなことの一つがありまして

今回も、深い深い新緑の色と味が…本当に体に染みました。

いつも思うんですが「どうやったらこんな色と味が出るの?」と。

そのものの正体はこちら

あの色は、なぜにあんなにほっとするのでしょうね。

…やっぱり、写メを撮ってくれば良かった。

(さすがに不調法と思い、やめたのでした)

ありがとうございました…

「祈りのセミナー」

昨日は

指宿市雇用創造協議会さんの主催で

指宿市内の観葉部会の方々(観葉植物をつくっていらっしゃる農家さんです)とともに

コミュニケーション研修の日でした。

今回の地震があってから

わたしにとって初めてのセミナーでした。

協議会の方も、ちょっと開催を躊躇なさったそうなんですが

こんなときだからこそ!ということで開催の運びとなりました。

はじめに

ご参加のみなさまのお気持ちで

全員で今回被災された方々への黙とうをし、スタートしたのですが

わたしも「想いを伝える」をテーマとして

セミナー最後のエンディングに

世界各国の方々から送られてきている

日本への祈りと応援の映像とメッセージを準備して臨んでいましたので

はからずも

プロローグとエピローグがサンドイッチのような

ぴったりと合わせたような流れの

セミナーとなって終えることができました。

地震が起きてすぐに

友人のコーチとメールで話していたのですが

「今できることを、ますます心をこめ、愛を持って

苦難を乗り越えようとしている仲間たちに思いをはせながら

日頃の100倍良い仕事を」

と。

今、何ができるのか?

私の場合は、自分のエネルギーを使って

人が変容するためのエネルギーの流れ、うずを「場」におこすのが仕事です。

あとはそこにいるおひとりおひとりが

その人の状態に応じてそれを受け取るか、どれくらい受け取るかを決めてくださいます。

一人一人の「想い」の集合したエネルギーは強大です。

なにせ、「思った方向」へエネルギーは集まり、それを実現化していくわけですから。

今この状態において

どんな方向へのエネルギーを向ければよいのか。

日本という国の「大きな想いのエネルギー」の海の中に

どんな気持ちを注ぎ込むのか。

自分が出すエネルギーの向き、質はとても重要です。

日々

私が出会う人々は多くはありませんが

よく考えて

責任を持ってその場をつくっていきたいと思うことでした。

わたしという小さな人間が出す一滴は小さくても、それは人から人へ伝わって

大きな連鎖を生むわけで、それをしっかりと意識して、イメージして場を作っていきたいと。

セミナー終了後

観葉部の皆様から

それはそれは美しくてかっこいい植物をいただきました。

(エバーフレッシュという植物です。別名アカサヤマメノキ。おじぎ草、というとイメージできるでしょうか

夜は葉っぱが閉じて寝るのです。かわいいのです!)

その鉢をおつくりになった方が

育て方をいろいろと伝授してくださって最後にひと言

「この子をよろしくオネガイシマス」とおっしゃったのが印象に残りました。

美しい鉢や

それここまで大きくを育てるのに込めたその方の気持ちが本当にうれしく

自分の中のエネルギーがいっきにぐん、と上がった気がしたことでした。

ここで

指宿のみなさんからいただいたこのあったかいエネルギーを

また次に私が出会う方々との場で使わせてもらうんだなあと

そして、そこからまたいろんな形で広がり、染み渡っていくんだなあとしみじみ感じたことでした。

「ビブリオバトル」準備中

以前も書きましたが

昨年から「人間関係論」のタイトルでコミュニケーションについて共に学んできた

専門学校の90名の若い方々との時間も佳境に入り

ついに試験を残すのみとなりました。

日々の大人の方々の研修とはまた違った彼らとの時間は

驚きあり、怒りあり(?)、感動あり、の新鮮な時間でした。

さて

試験のテーマは「想いを伝える」

課題は「プレゼンテーション」

この3か月で学んだことを総合的に頭と体のすべてを使って表現してもらいます。

形式は、ビブリオバトルの形をとることとしました。

『ビブリオバトル(知的書評合戦)』

(詳しくはコチラ)

薦めたい本を持ち寄り、5分間で各自その本についてプレゼンテーション。

その後「どの本を一番読みたいと思ったか」を軸に

みんなで「チャンプ本」を決める、というゲームのような楽しい書評合戦。

今回この形でプレゼンを行う理由は二つ。

一つは、とにかく「自分の想い」を人にしっかりと、そして熱く伝えるという体験を

(しかもフォーマルな場で、フォーマルな形で)

全員に体験してほしい、ということ。

どんな場でも、(たとえば面接ですとか)

最後に人の心を動かすものは何なのか。

それは、準備された巧みな答えや言葉ではなく、その言葉や、立っている姿からあふれ出てくる

その人の「あり方」や「その人の想い」そのものである、と思っているわけで

プレゼンの「巧拙」はおいておき

全員にそのように「想いを語る」体験をしてほしかったのですね。

そんな自分の言葉で人が動いた、場が動いた体験をもしすることができたら

それは…その感動は、そして快感は、どれだけ彼らを勇気づけ

彼らの人生を切り開く「「生きる糧」になるだろう、と思うのです。

そして、もう一つは「本を通して、人を知ってほしい」ということ。

「自分はこんな本が好きなんだ!」とみんなに言う、ということは

もうイコールこれは

「わたしはこんな人間です。こんなことが大切で、こんなことにココロ震わせて生きてるんです!」

と言っているのと同じ。

この3か月

「人の多様性」「人はそれぞれいかに違うのか」ということについても

体験してきた彼らなのですが

この、試験の場を通して、彼らはそれを再確認する場となるのではないかと。

自分と全く違うものを「大切にして」生きている

すぐ隣の仲間たちを、あらためて見つめなおす機会にもなればいいなと

そんなさまざまなことを思っています。

さて

彼らばかりに「やれ!」というのはなんですので

私もデモンストレーションをかねて、彼らの前でやってみました。5分間のプレゼン。

今回は「マンガも可」ということにしていますので

マンガを一冊、小説を一冊、やってみました。

中村公子のコーチングna日々♪

マンガはこれ。

萩尾望都の「11人いる!」

1979年年版

1994年版

そして2007年版

3冊持っています。

ということは、よっぽど好きなんでしょう

(我ながら)

まあ、

短編なので話しやすいというのもあるんですけれど。

こちらのほうは5分を知らせるベルとともにとてもかっこよく

幕が下りるように終了。

場内から自然と拍手が。

小説はこちら。
中村公子のコーチングna日々♪ 木内昇「新選組 幕末の青嵐」

2004年初版本のほうは、装丁、活字の形と

すべてがお気に入りの本です。

とても紙質が薄い本なので

痛まないように

いつもは2009年発行の文庫本のほうを読んでいます。

ちょうど、1月に木内さんが直木賞を受賞なさったので

それもあって、選んでみました。

(この本は、木内さんの処女作なのです)

こちらは

はじめから予想していたのですが

5分15秒。

見事オーバーして終了。

何度練習しても5分におさまらなかったので

仕方ないなあ…と思いながら

臨んだプレゼンとなりました。

さて

結果はともあれ

わたしも彼らに「がっつりと」好きな本で挑んでみました。

(それに伴うさまざまな感情も…気はずかしい、とかもろもろ、も感じつつ)

あとは

彼らがどれだけ自らをある意味「解放」してくれるのか

一週間後が待ち遠しいところです。

それはとりもなおさず

わたし自身がこの3か月で、どれだけ「場」をつくることができたのか

変化を起こすことができたのか、の
結論ともなるわけです。

「『自分発見!コミュニケーションワークショップIN長崎』終了いたしました」

日本スクールコーチ協会九州支部1周年イベント

「自分発見!コミュニケーションワークショップ」

5月8日、鹿児島開催に続きまして

6月12日、無事長崎にての開催も終了いたしました。

いらしてくださった皆様方

そしてさまざまにお力添えくださいましたみなさまがた

心より感謝申し上げます。


中村公子のコーチングna日々♪

長崎会場は

稲佐山が窓から一望できるのがなんとも嬉しいことでした。

中村公子のコーチングna日々♪

今回は

ぜいたくに2会場を使ってのワークショップ。

前半のインプロは

こんな、板張り鏡張りのダンスルームにて。

はじめはみなさま初対面。

何をさせられるの?とこわばっていたお顔が…

かっきり一時間後にはこの表情。この表現。このチームワーク。

インプロですからね。

中村公子のコーチングna日々♪ なんの打ち合わせもなく、相談もなく

わたしの出した「お題」の一言で

瞬時にここまで「作品」を創ってしまうのです。

「人ってすごいなあ」

とつくづく思います。


中村公子のコーチングna日々♪
そして

後半のコラージュへ。

程よい「動」。

思考をはずしておもいっきり自分の体、感覚と連結した「動」の

時間に続いてやってくる、この「静」の時間。

みなさま、思ったよりも、どんどん「意外な自分」

(わたしってこんなこと思ってたの?)

を発見してゆかれます。

最後に、お一人が語ってくださったシェアの言葉が、とても印象深く残っています。

(意訳といいますか・・・わたしの中で、さらに言葉が醸成されてしまっていると思いますが)

「短時間で、どんどんどんどん『なりたい自分』のイメージを雑誌から探していく作業をやった。

それは『余計なもの』など一切選んでいる暇などない時間だった。

『考えて』いる暇など一切ない時間だった。

ああ、手放していいんだと思った。シンプルでいいんだ、と思った。

人生それでいいんだ、と思った」

この言葉を受けて、講師のからのラストメッセージとしてお伝えした言葉

コラージュ担当の長崎、山田さんは

「『命短し恋せよ乙女♪』という歌が今浮かんでいます…」

からはじまるメッセージ。

そして、わたしは、今NLPを学ばせていただいている菊池龍全さんがおっしゃった言葉

「あなたは、あなたの命を使って何をするのですか?」

からはじまるいくつかのことを。

自分の人生に本当に必要なものだけを

自分の人生にもたらそう

時間は有限

研ぎ澄まされた時間を過ごそう。

本当に大切なものだけに、自分のすべてのエネルギーを注ごう

そう、自分自身のこととして深く心に感じた長崎ワークショップとなりました。

「観光は非日常」

昨年、鹿児島県指宿市の篤姫観光ガイド様に研修をさせていただいてから

足しげく指宿に通わせていただいております。

用件は一言ではくくれないのですが…

1 今和泉という土地が好き

  (なんといっても天璋院篤姫さんの人生の根っこに流れる

『軸』のようなものを体感できる場所ですのでね)

2 指宿今和泉駅の「篤姫ガイド事務局」が好き

   (なんだか…そうですね。昔、学校に『用務員さん』がいらっしゃった頃の、

  その用務員さんのお部屋に

   遊びに行っているような懐かしさが漂う事務局さんです)

3 ガイドさんたちが好き

   (いつも、みなさまお手製のお漬物やら地元のお菓子やら…が溢れた、

   なんともアットホームな雰囲気で

   迎えてくださいます…食べものにつられているわけではありませんけれど^^)

4 ガイドさんについて回るのが好き

  (以前も書きましたが、篤姫ガイド様はみなすばらしいパフォーマンスをなさいます。

  「うまくいっている」「上手 くできている」人の「違い」を普遍化して、

  誰にでも出来るようにすることがわたしの仕事ですので、参考になる 

  ことが多いのですね)

   

2回目にお尋ねした際の模様を、事務局の原さんがブログにアップしてくださいました。

原さん撮影のお写真がまたすばらしく

指宿今和泉の空気や、篤姫の遊んだ松林に吹く風をそのまま感じることができる素敵なブログです。

みなさま、ぜひぜひご覧になってくださいね。

菜の花ブログ

さて

原さんがブログに書いてくださっていますが

わたくし、篤姫ガイドの「きよちゃん」さんに 案内していただきながら

「非日常」だとたいそう感動していたらしいのです。

自分ではそう言う言葉を連発していたと覚えていないのですが。

確かに

この今和泉を通る幹線道路は、わたしも小さい頃から指宿に行くときは普通に通っていた生活道路で

わたしの姉などはこちらの方面に住んでいることもあり

今も毎日といっていいほど通る「日常」の世界です。

それが

この日は違って見えました。

ゆっくりと景色をとらえながら、ガイドさんの紡ぐ物語に耳を傾けつつ歩く。

(そう、「話す、説明する」ではないのですね。よきガイドさんは「語る」力をお持ちなのです)

いつも車から見慣れた海も、この日は違って見えるのです。

「海」の見せ方ひとつも、きよちゃんはたいへんこだわっていらっしゃり

「このルートを通ると、一番感動的かつ美しく、お客様が海と『初対面』を迎えられるルート」というものを

持っていらしゃるのです。

身近にあるものをいかに際立たせ、そのよさ、美しさに焦点を当てるか

そう、身近にある、ごくごく慣れ親しんだものを…

そのセンスと工夫にこそ、「鍵」があるのだなあ、と今和泉に行くと感じます。

さて

今日から長崎。

(あと30分で出発です)

スクールコーチ協会のイベントのために行くのですが

あちらで観光コンベンション協会の方々にもお目にかかることになっており、とても楽しみなところなのです。

また

たくさん吸収して、感動して帰ってこようと思います。

鹿児島県指宿市観光協会様 はこちら!

(指宿はアロハ宣言実施中^^!)

「次は長崎にて!『大人の幼稚園』ワークショップ」

前回お知らせを載せておりました

「自分発見!コミュニケーションワークショップINかごしま」

おかげさまで、多くの方々にご出席いただいてとても盛り上がって終えることが出来ました。

このブログからも参加してくださった方がいらっしゃって…本当に感謝しています!

裏テーマが「大人の幼稚園」だったこのワークショップ。

たまには頭でぐるぐると考えるのをやめようよ

感じるままに、表現しようよ、動いてみようよ

笑って走って、夢中で、時間がすぎるのも忘れて何かをやる…

あの、子どもの頃に味わった「懐かしい感覚」に

たまには戻ってみようよ

自分の「五感」に任せてみようよ

そこに、きっと、自分も忘れていたような「何か」がある、というような思いを胸に

「自分と出会いなおすちっちゃな旅」

の時間をみなさんにプレゼントしたいな

と、そんな思いではじめたのでしたが

意図の通り、みなさん「子どもに帰って」楽しんでいただけたような。

もともと、講師自らが(山田さんとわたし)自らが「遊びたくて」やったワークショップ。

随所に「あそびごころ」満載のものとないりました。

中村公子のコーチングna日々♪

会場には紙風船が乱れ飛び

「なつかしの駄菓子」がテーブルを彩り…

小さい頃、うちはこういう駄菓子を

あまり買ってもらえなかったので

つい立場を忘れてしまい(わたくし講師です。いちおう^^)

「ええ~、これいいないいな」

と駄々をこね、食べさせろと騒いでしまう一幕も

(ご参加の方々のために準備したものですのにね)

中村公子のコーチングna日々♪

「コラージュアート」の一幕。

みなさん

「無言」

ただ黙々と

雑誌を破り

自分の好きな絵や写真を集め続けます

もくもく

中村公子のコーチングna日々♪

テーマは

「なりたい自分」

時間をかけず

直感で

ぱっぱっ!と

自分の心に響く絵や写真をどんどん選んでいきます

レイアウトも

貼り付けるのも

頭で考えたりしません

(そんな時間は与えないのです)

心の赴くままに

どんどん…やっていきます

部屋中に

鮮やかな色がみちみちていましたよ。

「普段押えている感情を出せてよかった」

「体を動かしたら心が元気になった。無心になって絵を張ったらスッキリした気持ちになった」

「楽しかったです!エネルギーもらいました。公子さんのセミナーに参加すると素に戻れるので楽になります」

  (ありがとうございます☆中村)

「自分が忘れていた思い出や願望を思い出させてもらいました」

「すごく力が抜けました。やっぱり楽しいが一番。とても楽しかったです。感じるって大切ですね」

「楽しんでいる姿が、見ていて一緒に遊んでいた子どもの頃の友だちのように感じられて、誰とでも仲良くなれそうでした。あの頃の時代にタイムスリップした自分がいました」

はあ~

やってよかったです。

さて

次回は長崎にて!

6月12日(土) 松藤プラザ えきまえいきいきひろば にて 13:30より

長崎の方、そして近県の方々

ぜひ、遊びにいらしてくださいね!
中村公子のコーチングna日々♪

さて

スタッフみんなで行った奄美料理やさんでの

「紅さんご」(わたしがとっても大好きな焼酎)

と島歌ライブと踊りが

この日の楽しい「遊び」のしめくくりとなりました。

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