「ともに走れる幸せ」

4月。
何かと環境の変わる方が多くていらっしゃるかと思いますが
わたしのクライアントさんでもそういった方が多く。
新しい仕事。
新しい住処。
新しい出会い。
新しい人間関係。


大きな出発をなさる方に、つい何かお送りしたくなってしまいます。
文具とか、ハンカチとか…そういったちょっとした、
身近におけるようなもの、なのですが。
単純にお祝い、といってしまってもよいのですが
それとも少し違うような。
何だろう、この感覚は…と思っていたのですが
クライアントさんのお一人にメールを書いていて、その意味(自分の中の思い)に気づきました。

✱    ✱    ✱

…ささやかですが、お使いくださいね!
少し変な喩えですが
「宇宙には行けないけれど、うちの作ったネジが
あのロケットにはのっかってんだ^0^!」
と息巻く町工場のおじさん、のノリに近いかもです。
どうぞ、あなたの旅の小さなお供にお加えくださいませ!

✱    ✱    ✱

だそうで。

人ひとり分の人生は今、自身が味わっている「このヴァージョン」のみですが
クライアントさんのお話を通して
クライアントさんの人生を通して
わたしは、いくつもの人生を一緒に生きることができます。
自分の人生では見られないものを見、
出会えない出来事に出会います。
世界はなんと広いんだろう、といつも思います。
いつも目を見張ります。
どの方の人生も、興味深く、そして感動に満ちています。

…なのでつまり
「そこに連れて行ってね(変わりにこの子を!)」
ということだったのでした^^。
今日も、この広い世界中、クライアントさん達と共に駆け回るいろんな小物たち(嬉)。
きっとわたしが直には見られないものを見
出会わない人に出会い
吸えない空気を吸っている。
そして、各所でその方の活躍をちょこっとだけ支えているだろう(多分!)。

今ここにいながら思いを馳せられる
そんな瞬間、たまらなくワクワクします。
コーチは「伴走者」にたとえられることがありますが
その人の人生の大切な一時期を一緒に走り抜けられる、ということの
幸せを感じます。

 

「自分を励ますのも自分」

春の良き日、みなさまいかがおすごしでしょう。
こちら鹿児島市は天候のせいか
すっきりと開花しないままにはや黄緑色の葉っぱがちらほら…。
数日曇りと雨も続き。
こんなときは、なんだか少し元気が出ないのですが
ふと、facebookで一年前の自分の記事を目にしまして。
(一年前を振り返ってみましょう、というアレです)
去年の今頃はちょうど京都奈良にいたのでした。

その記事を下記に。

☆彡    ☆彡    ☆彡

【十四転び十五起きの興福寺中金堂】

国宝興福寺の中金堂。ただいま再建中。
そして、再建現場を見せてくれます!
中金堂は710年の創建以来、なんと十四回も作り直されています。
うち半分の理由は「被災」。
何度燃えても、その度に職人さんたちが「よっしゃ!」と
作り直してきた、ということ。
そして、今回の再建は
1711年(享保二年)の被災の後作り直されたものの再建。
つまり…三百年ぶりの現場に立ち会ってしまいました!

現場ではこんなことも^_^(写真)。
宮大工さんの槍がんな実演♪
今の鉋とは全く違う、
一見不安定そうな小さな槍型の鉋で見事に滑らかな表面を作っていきます。
もう、カッコ良すぎです…(目が❤︎です完全に)

そして
厳重に足場の組まれた中金堂の屋根まで登ります。
今、この時期しか間近で、手の触れる距離で見ることの出来ない
巨大な梁、屋根瓦。
それは…まさに「圧巻」としか言いようのないものでした。
そうして、感じたのです。

生き物ではないけれど、でも確かに生まれ変わり、
命をずっと繋いできた「何かすごいもの」の存在を。
まるで、日々新しい細胞に入れ替わりながらも
全体として一人の「ひと」の形であり続ける人間のような。
そしてそこには、多くの人の思い、そして技…たくさんのものがやはり脈々と受け継がれ、
続いてきたわけです。(気が遠くなりそうです)

美しい勾配の屋根を見ながら
どうも立ち去り難く。
なぜなら、ものすごく「嬉しい」感覚が
空から降ってくるような感じがしてならないのです。

私の中では
「これは、職人さんたちが喜んでるな」
と、そういうことになっています^_^

十四回。
ずっとこの中金堂というバトンを手渡してきた
すべての職人さんたちがあそこでワイワイと声援を送っているような…
そんな気がしたのでした。

☆彡   ☆彡    ☆彡

なんとも熱い
エネルギーに満ちた。
(まあ、旅行中は誰でもエネルギーに満ちているものですが)
そして、なんといいますか
自分の中の「軸」がよみがえってくるような感覚を感じています。
何を大切にして生きているか。
仕事をしているのか。
なんのために生きている(と自分自身感じている、設定している)のか。
わたしの場合は
「つなぐ、伝える、受け継ぐ」
あたりがどうもキーワード(発火点)のひとつのようで。
人の最も美しい、「その人本来の」響きを開花させる、という
この仕事においてもおろそかにできない一点となっています。

自分の中の聖なる自分。
純粋な、幼子のような自分。
もしくは、旗を掲げ、道を指し示す導き人のような自分。
それは
どんなときでも自分の中にいて、声をあげています。
もしくは過去の自分の願い、未来の成長した自分…
すべてが一団となって、今の自分を鼓舞し、ひぱっていってくれる。
それらの自分といつもアクセスしていられると
きっと人生とてもスムーズで
いつも心やすらかに、エネルギーに満ちていられるんでしょうね。

そして
わたしたちは、意図してそれを行わなければなりません。
その時間をとらなければなりません。
自分が自分の中心にいること。
それほど自分を、そして周囲を幸せにすることはないんですから。
(といったって…
わたし自身、それがいつもうまくできるわけでなく。
すると今朝みたいに神様が助けてくださるわけですが)

記事、続き。

☆彡  ☆彡  ☆彡

槍がんなの削ったあと。
たくさんもらってきましたので
希望者にはお分けします!
そんじょそこらじゃめったに見られないレアものですよ!

☆彡  ☆彡  ☆彡

だそうで。
思い出した…。
「槍鉋のけずりくず」
を山ほど持って帰ってきて、
可愛くラッピングして周囲に配りまくったのでした。
みんな…ゴメンね。

久しぶりに
出してみますか。鉋くず。
わたしの心を震わせた「魂のかんなくず」(笑)。

※一年前の写真もアップしておきます。
 宮大工さんからは「お顔込も一緒に掲載OK」の許可をいただいております。

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