人の話を聞けない人は「受け取る」と「受け入れる」の違いがわからない

 

 

 

 

 

コミュニケーションの研修をしていると、

相手の言ったことを、
「受け取る」。

「受け入れる」。

この初歩的な「違い」がわからない人が多いのです。
完全に混同している。

相手の言うことを「聞く」=「受け入れる」=相手の言う通りにしなければならない

と無意識のうちに思っている。
なので、
人の話が聞けない。
(すぐに反論。相手の話の腰を折り、
「でも」「だって」「そうは言うけど」「それは違う」のオンパレード)

または、表面的には「聞いて」いても、
内心は上記の言葉を自分の中で反芻しまくっている、

と言うことが起こります。

結果、コミュニケーションはうまくいかない。
目の前で、会話している相手は、

「あの人と話していても、安心できない」
「話しづらい」
「聞かれている氣がしない」
「嘘っぽい」

と言うことになる。

こう言うとき、頭に置いているといいのが、

「いったん受け取ってみる」

というイメージです。

いったん受け取って、手のひらにおいて、まじまじと見てみる、
そういうイメージ。
受け取って、検分し、吟味して、
それから「受け入れる」か「丁寧にお返しする」

かを決めればいい。

 

 

 

この「ひと段階」(ワンクッション)がない人が多いのです。

「聞く」=「全部自分の中に受け入れる、相手のいう通りにする」
か、
「手にも取らず叩き返す」(ダイレクトアタック!ですまさに)

のどちらかしかない人が多すぎる。

さて。
「受け取ってみる」。

全ての人との、どのコミュニケーション場面。
アイデアを出し合い、物事を創造する全ての場面において、
基本中の基本。
大切すぎるくらい大切なこの行動。

「わかっちゃいるけどできないんですよねえ」

という言葉もよく聞きますが。
当たり前です。
練習が必要です。

何回も、何回も。
自転車や、車の運転の練習と同じ。
身体に染み込ませてなんぼ、
身体が動いてなんぼのものなのです。
(簡単に「できないんですよね〜」なんて言って欲しくない)

自分ひとりでももちろんできますし。
たまには、そういうトレーニングの場に行くのもいい。

第一、こういうものは
「自分を責めながら」
「辛く苦しく」

やるものじゃない。
(やっても効果薄、ですし。でもひとりでやるとこうなりがちです)

みんなで。
輪になって。
笑いながら。
楽しみながら。

みんなで進むのが一番です。
そうしてみんなで同じ目的に向かって進む。
みんなで行きたいところにスカッと行く。

みんなで笑いながら、いつの間にかひとりでは行けなかった
「遥かなる地平に立っている」

というのが一番です。

●トレーニングの場を創りました●
「今この瞬間」に最高の自分を発揮するーインプロワークショップー
https://peraichi.com/landing_pages/view/rissyunn 

インプロは、「即興力」「表現力」「コミュニケーション力」等、
チームで創造する場面で不可欠な能力や風土を、パフォーマンスを通して開発するツールです。

インプロヴィゼーション=即興。

そもそも即興演劇の役者のトレーニングのために生まれた数々のゲームが
「ビジネスインプロ」として多くの企業の人材トレーニングに使われる理由。
それは、日々生き物のように変化する企業現場において、
通例や常識、マニュアルを必要とあらば
「軽々と超えられる」人材でありチームこそが
活躍できるといういう一点にあります。

座学だけでは身につかない、開発されないこれらの能力。
頭で「わかっている」だけではどうにもならないこれらの能力。
最終的に「身体が動いてこそ意味がある」能力。

これらを自分の身体を通してまさに「開花させる」ワークショップです。

ーインプロで鍛えられる「七つの力」ー
1. 自分の感覚を信じる力ー自分の能力や考え、選択を信じ、瞬時に必要なものを選び出す力
2. 受け入れる力ー相手の考えをいったん受け取理、そこから創造する力
3. 伝える力ー互いの意見を素早く正確に理解し、コミュニケーションする力
4. 集中する力ー適切に状況を判断し、他者の意見や考えを深く理解する力
5. 転じる力ーどんな状況からでも新しいチャンスを生み出す力
6. 行動する力ーどんな状況でも積極的かつ前向きに動ける力
7. 笑う力ーリラックスし、状況を楽しめる力

  (池上奈生美著書 インプロであなたも「本番に強い人」になれる より)

 

 

ビジョンクエストー 人には「自分と対話し味わう自分だけの場所」が必要だ

 

 

 

 

 

クライアントさんが昨年から

「外へ出たい」
(旅をしたい!の意)

と、おっしゃっていたのが、来月あたり実現しそうで、

「ぜひぜひ!一族を率いる長(おさ)には定期的な『ビジョン・クエスト』が必要です」

とちょっと時代がかった表現で
背中を押してしまいました。
(お父さんの軸は家族全体の軸ですしね)

この方の「旅」は、
大自然の中、身一つで行く、という旅です。
(海だったり、山だったり、雪の中だったりさまざまですが)
無意識的に、

リセット
自然の聲を聞く
身体を通したご自身との対話…

などなど、
この方にとってきっとその旅はいつも、大切な意味と役割があるのではと思い、
つい

「ビジョン・クエスト」

と言う言葉が出てしまったわけです。

「ビジョン・クエスト」。

そもそもネイティブアメリカンの若者が、大人になるための儀式で、
様々ステップはあるようなのですが、
大自然の中、たった一人
一つの場所にこもり、数日を過ごす。

そこで、
自身のこれからへのビジョン、
人生の使命のビジョンを得て帰ってくる。

誰にも、そういう場が必要だ、と思います。定期的に。
旅でなくてもいい。
存分に「自分自身と繋がれる場所」といいますか。

そこは、誰がなんと言おうと、
圧倒的に自分でいられる場所です。
自分自身の深い思考と繋がれる場所。

わたしはものすごくカフェが好きで、
7ヶ所ぐらいのカフェを用途によって使い分けているんですが、
一番ここぞ!という時には、
(氣づきたい、発見したい、新しい何かを見つけたい、というとき。
それから、自分の中がぐるぐると混乱しているとき)

桜島と海が目の前にどどん、広がるところに行きます。

海風が吹いて、
雲が流れて、
風の具合で汽笛が聞こえて来るその場所は、
わたしにとっての日々の小さな
「ビジョン・クエスト」の場所であり時間です。
(そういう時間がないと生きてけないなあ〜、と思います)

 

 

 

(※この日は特別な日。帆船が寄港していました)

 

 

そのクライアントさんなのですが。
奥様との間で、

「お互いここだけは立ち入らない」

という場所(&世界)を決めていらっしゃるそうで。
そこだけは「不可侵」。

その、
相手の「聖なる場所」と聖なる時間が、
自分から見て、どんなに無法地帯に見えたとしても。
例えば、どんなにお部屋が爆発(笑)していたとても、

「そこは、彼女のビジョン・クエストの場所だから」

…という言い方はなさいませんでしたが。
でも、きっとそういうことなのだなあ、としみじみ感じました。

2019年。

きっと、長いこと常識だと思っていたものがさらに溶け、
揺るがぬ大地だと疑うことなく思ってきたものが動く時代となることでしょう。
なんと清々しい自由。

その中で「自分とは何者か」「自分はどう生きるのか」を自分の中に
しっかりと持つことが幸せの核となる1年な氣がしています。

2019年、あなたの「ビジョン・クエスト」はもうお済みですか?

 

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