人馬一体の心地よさ

 

 

 

 

 

「わたしの馬があんまりやりたい放題やらないように、
抑えられる力がほしい」

と、
なんとも分かりやすい喩えでテーマをおっしゃったクライアントさんがいました。
正確には「わたしの中の馬が」でしたが。

「ともすると、ものすごく走り出す」
「あんまり自由に走らせすぎていいのだろうか」
「手綱をつけておかなくては」
「あんまり暴れすぎると困る」

云々。

数十分後。
この方が氣づいたこと、それは

「馬こそが本当の自分。
馬が存分に走れるように、
馬の邪魔をしないように、
『わたし』が静かで、穏やかであること」

でした。

この方が「馬」と呼んでいたものは、
自分にとっての自由でワクワクする感覚や感情、
それを味わうための行動。

怖がっていた馬の存在こそが

自分を自分たらしめるもの。
それを存分に走らせることこそが、
自分のすべきことなのだ、と。

今、
この方はまさに「馬」と一体となって、全力疾走しています。
「人馬一体」。
その姿のなんと自由で楽しそうなこと。

そして、
その「楽しさ」「幸福感」が、
見る間に周りに広がっているのが見えるのです。
(この方、一つチームを立ち上げたのですが、人がするりと集まってきます)

「馬」を
「無意識」「身体」「本質」「魂」… 
「わたし」を
「意識」「思考」「エゴ」…

まあ、なんと呼んでもいいのですが、
とにかく「人馬一体」「神我一体」な人間はほんとうに美しいものです。
生き生きしている。
そして、労せずして、踊るように、歌うように、
多くのことを成し遂げます。

「それ」を出してはいけないと、実は誰も言っていない。
それはふさわしくないと、
大人しくしておけと、実は、誰も言っていない。

それを止めているのは、
あなたのほかにはいないのかもしれません。

 

ラベルを変えれば意味が変わる、役割が変わる~厄年は『役割を果たす年』

 

 

 

本を読んでいたら、こんな一節がありました。

「厄年は『役を担う年』」。

男性は19、25、42、そして61歳。
女性は19、33、37歳が厄年。

身体が変わる頃ですし、体調を崩さないよう、
よくないことが起らないよう「厄払い」をしよう、というのがこの年。
わたしもやりました。
懐かしい。

実は諸説あるらしい「厄年」の説の中で
この中村さん(著者)が好きなのは

「役目を与えられる年」

という説。
諸説あることすら知らなかったので、
面白く読みました。

「女性は19歳、男性は25歳で、一人前の大人としての『お役を担う』。
女性は30代、男性は40代で、世の中の中堅としての『お役を担う』。
女性は出産、子育てという大役も担いますから、30代は重責です。

そして、男性は60代で、年長者としての『お役を担う』」
  (「日本の神さまと上手に暮らす法」 中村真)


 

やく年=役年。
なにゆえこれに反応しているかといいますと、
わたし自身の「節目」「人生の切り替わり」が
見事、この19・33・37に当てはまっていたことに
はたと氣づいたからなのです。

いずれの年も

新しい世界に飛び出した年、といいましょうか。

自分の中では相当な勇氣、そして変化でした。

特に、後半33歳と37歳は

今につながる転職の年でした。

 

19歳。33歳。37歳。
「お役目」というわけではないですが、
わたしにとっては、
水が高きから低きに流れるように。
渡り鳥が渡りを始めるように。

自分の奥深いところのリズムそのままに、
水の流れの「堰を開けた」(開けることを自分に許した)年だったなと。

単純に言うと、よりやりたいことにシフトしていった年だったなと。

そうかそうか。

役目を担う年か。

(ちょっとうれしくなっています)

「『役を担うぞ』という氣持ちで厄年を迎えるのか、
『厄払いをしないと怖い』という氣持ちで厄年を迎えるのか。
ちょっとしたことですが、いずれの氣持ちで受け止めるかで、
一年の過ごし方が変わってくる氣がします」 
(by 中村さん)

心理学的にもまさにこのとおりで、
「意識を集中させたところのものが、増大する」。

 

「厄」=「役」

このことを当時知っていたら、

もっと過ごし方が違ったのにな、と少し残念な氣持ちです。

「そのもの」「そのこと」が自分にとって何であるのか。

 

 

それを決めるのは最終的には「自分」です。

自分が決めたところのものに従って。

自分が貼ったラベルに従って。

人はその面を見、体験し、吸収したいものを吸収します。

同じ出来事であっても、

それは人によって面白いくらいに違う。

 

 

そして、ラベルの貼り方はあくまでも自由。

ほんとうに自由なのです。

 

 

 

今日一日、

いつものもの、

いつもの出来事に違うラベルを貼ってみる。

そんな遊びも楽しいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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