コミュニケーションは武道と同じ〜「型」が私たちを助けてくれる

 

 

 

 

 

先日、インプロのワークショップを一つ終え、
あれはつまり、

「より良いコミュニケーションと、その土台となる思考のパターンを、
身体に刻み込んでいたんだなあ」

と、
あらためて実感しているところです。
(インプロって何?の方はこちら)
https://peraichi.com/landing_pages/view/rissyunn

インプロの土台となる基本姿勢は、
「イエスアンド」。
直訳すると「はい、そして」。

相手の発信を「はい」と、
いったん受け取る。
そして、受け取ったものに、「そしてさ」と
アイデアを一つ乗せて、相手に返してみる。

その循環で、
アイデアは膨らみ大きくなり、世に様々なものが生み出される。
形あるもの、ないもの、人間関係含め、全て。

その土台となるのが
「イエスアンド」
の姿勢。

これは、インプロの、というより、コミュニケーションの全ての場面における
基本精神でもあります。

反対に、何物も生み出さない姿勢に、

「ノー、バット」

の姿勢、があります。
「ええ!?でもさ〜」とでも訳しましょうか。

何を提案しても、第一声が「ええ!?(嫌そうに)」
という人、いるんじゃないでしょうか。
無意識に「ええ〜!?」が癖になっている人。
受け取れない。
必ずなんでも否定から入る人。

投げた球が、受け取られることなく、
全てダイレクトアタックで打ち返されてくるような。

これでは、関係性もアイデアも広がることはない。

さて、先日のワークショップ。
この「イエスアンド」を。

繰り返し繰り返し、手を変え品を変え、
身体と心と言葉を使って体験し続けた時間でした。

いかに早く、スムーズに、自分の心と身体から「イエスアンド」を発して、
コミュニケーションとり、チームで「創造物を作るか」。

 

 

 

「人の話ははずは聞きましょう」
「自分と違う意見でもいったん受け取ってみましょう」
「マイナスの出来事にも、必ずプラスの面があります。まずはそこを見ましょう」

誰もが知っていることです。
あなただってもちろん知っている。
より良いコミュニケーションのために、他者とともに幸せに生きるために、
こうしたほうがいいのだと、
誰だってわかっていることです。

では…出来るのか???

その瞬間。
心はどう反応する?
あたなの身体はどう動き、どんな声となって、言葉となって、
発信されるのか?
この世界に。

人の表現は、最後は身体が受け持ちます。
脳の理解と、身体の動きの間には「タイムラグ」があります。
頭では理解しても、身体はそう簡単には動きません。

頭での理解と身体の行動の間には、マリアナ海溝並みの大きな溝があるのです。
(ここ、大事!)

だから、私たちは訓練をするのです。
トレーニングをするのです。
すぐれた「型」を何回もやって、心身に刻み込むのです。
身体が無意識に、型に沿って自然に動くまで。

コミュニケーションは、スポーツや武道と一緒なのです。

知識を得ただけで安心しないでほしい。
何もしないでいて「わかっちゃいるけど、できないんですよね〜」
などと軽々しく言って欲しくない。

先日、クライアントさんに、一つ「型」の提案をしてみました。

「七三(ナナサン)で行ってみませんか」

人の話を聞く際の、
「話す割合」のことです。
相手が七話す。自分は三。
まずは無条件に、それに当てはめてみる。
そしてそれを一定期間続けてみませんか、と。

「大丈夫、『型』があなたを助けてくれます」

聞けるかな、とぽそっとおっしゃったその方に
つい、力強くそう語っている自分がいました。

愛に関する有名な著書「愛するということ」を書いたエーリッヒ・フロムは
その中で書いています。
はっきりと。
「愛とは、修練である」と。

ぼやっとしていて、放って置いていて、
勝手に育まれ、溢れ出し、豊かになるものではない。
日々心を整え、口に出し、表現し、訓練するものなのだと。

愛は修練。
愛の発露であるコミュニケーションに至っては
言わずもがな、なのです。

 

 

◆◆◆「今この瞬間」に最高の自分を発揮する力を磨く ◆◆◆
  ーインプロワークショップー
 次回は4月21日(日)です  14時〜17時
https://peraichi.com/landing_pages/view/rissyunn

 

全てのコミュニケーションに通じる鉄板の「型」を身体と心に覚えこませる3時間。

上記サイトに前回セミナーの写真、感想等が掲載してあります。
どうぞ、ご覧ください。

 

 

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