これを見ているだけで氣持ち良くなってしまった。
人には「ミラーニューロン」があるからか、
やっていなくても、身体が「やった」状態と同じ反応をしてしまうのでしょう。
ものすごく心地よく声を出している歌い手さんの歌を聞くと、
その人の、その瞬間の身体状態がこちらに「移って」くることがあるんですが、
自分の身体もぱあっと開く感じがします。
「ときに型は感情を凌駕する BY萬斎」
自分の中に、
700年前から蓄積された「型」を備えているこの人たちは、
その「型」一つで、
いつでも700年前の人間の「身体の在り方」=「精神の在り方」
を宿すことができる。
(能役者さんの「能はタイムカプセル」という言葉もあるし。
なにせ、「変わっていない」のだ。ずっと)
常に揺れ動き、コロコロと転がる「感情」にブラされない
「型」を自分の中に備える。
「背筋を伸ばす」
「茶碗と箸をどう持つのか」
「正座」
などなど…
能や狂言ではなくても、
その「型」を普通に大切にしてきたのが、
わたしたちに連なるご先祖様たちなんだなあ、
と思うのだけど、
最近、自分自身、その「型」が崩れているのを
とみに感じる。
(この10ヶ月特に。そして、「これはいかん」と焦っている)
…とりあえず、家に帰って、
ご先祖さまに手を合わせて「ありがとう」と言おう。
と思った今です。