人を動かす話し方のできる人は「物語れる」人である

 

※この記事は、震災に寄せた2014年の記事の再掲です。

 

 

 

 

19年前

阪神淡路大震災の後に生まれた

人々を勇気づけるための歌が、今は福島で歌い継がれている。

という番組を朝やっていました。

 

 

もちろん、その歌は神戸でも子どもたちによってずっと歌い継がれているわけですが

 

 

今、音楽を教える先生たちの若年化が進み

震災の記憶がほとんどない先生たちが

この歌をどのように子どもたちに教えたらよいか、悩んでいる。

ということも出ていました。

 

 

 

 

 

 

 

心を込めて歌ってほしい。

 

 

いつも歌う「今月の歌」とは違うのだから。

思いが聞く人に伝わるように。

そう願う先生たち。

でも、どうやったら??

それを子どもたちに伝えられる?

震災をまったく知らないこの子たちに。

 

 

自分自身の中に

その「記憶」自体が薄い先生たちは悩むわけです。

通り一遍の、うすっぺらなものになってしなうのではないか、と。

 

 

 

 

 

 

 

悩んだ一人の若い先生は

先輩の先生の授業を見学に行きます。

震災時、もはや先生をしていた、という先輩ですね。

その先輩がまず初めにやったことは

歌わせることでも、何でもありませんでした。

「指導」ではなかった。

 

 

 

 

 

 

「先生のクラスにいた、ミズエちゃんっていう子がね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の「体験」を。

 

 

自分だけの「ストーリー」を語ることでした。

19年前、自分がその目で見、その耳で聞き、その肌で感じた、

まさに自分に起こった出来事を「物語る」。

「説明する」のではなく「物語る」。

 

その時の思いを、感情を、自分の言葉で語る。

 

それは、単なる「頭での理解」を超えて

自らの細胞に刻まれた、消えることのない、「波動」を伝える、ということなのです。

丁寧に、丁寧に、時間をかけて「語る」先生。

それをじっと聞く子どもたち。

 

 

 

 

 

 

 

  

見学の後、若い先生は実家に帰ります。

 

 

 

 

そして自分の震災時の唯一の記憶であった

「父と共に見た、赤く燃える夜空」と「それをみた父親の反応」という記憶を

父親に話を聞くことで補い、膨らませ、当時の父親の思いとともに自分の中に満たし

それを子どもたちの前で話します。

 

 

「いつも、冷静なお父さんの声が震えとったんよ…」

 

 

と。

 

 

彼だけの体験。彼の心の底から感じた「19年前の、あの日の思い」を

言葉にするのです。

 

 

 

 

 

 

 

さて

今、リーダーのためのプレゼンスセミナーの準備をしていますが

この世に「プレゼンス」の良しあしと無縁の人は存在しないと思うのです。

リーダーとは、人に影響を与え、人を導く立場にあるすべての人のことですから。

 

 

企業のリーダーだけでなく

 

子どもにとって、お母さんはリーダー。

先生ももちろん、リーダー。

 

 

 

 

 

 

人を動かすということは

 

 

「いい話ですね」「もっともな話ですね」を超えたものを、その場で作り出す、ということです。

人は、あなたの話が「正しい」から動くのではありません。

人は、あなたの話が「うまい」から動くのではありません。

理解を

納得を

それらを超えた「心の動く何か」。

それがあったときに、人ははじめて動きます。

大きく言えば「人生を変えよう」とします。

 

 

 

 

 

言葉

表情

他の誰のマネでもない、掛け値のない自分のそれらすべてでもって

自分だけのストーリーを語りましょう。

あなたの前の多くの人たちが待っているのは

あなたの「物語」なのですから。

 

 

 

 

 

「思いを語って世界を変える

 ~プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ」

 

「情報を伝達する」という世界を超え

 「相手の心を動かし、行動を変え、変容に導く」プレゼンテーションのためのスキルを磨くワークショップです。
 

人がみな持つ「恒常性維持機能(変わらないでおこう、という機能)」を軽やかに超えて、深く聴き手の無意識レベルにまで届き、あなたの大切な人たちを変化へと導く可能性を高めるためのプレゼンテーションの力を

「身体」

「言葉」

「コンテンツの構造」

の3つの視点から磨きます。

 

◆平成29年◆  

2月12日/2月26日/3月12日/3月26日 (全日日曜日)  詳しくはこちらへ

 

好きだと言っておくとどんどん集まってくる(^^♪

 

 

 

 

数日前

車から降りた瞬間見上げた空と雲が

恐ろしいくらいにダイナミックだったので

 

 

 

「みんな!

今空を見て!

すごいから!」

 

 

 

とキャプションをつけて即Facebookにアップ。

 

 

 

 

 

 

すると…

続々と各地から空の写真が!

 

 

 

 

「こんななってました」

 

 

 

 

 

 

 

「見ました。すごいきれいですね」

 

 

 

 

 

中にはこんな人も。

「急いでって言うから風呂上がり見に出ましたよ。もちろん、パンツははいてます(照)」

 

 

 

 

 

 

 

 

ついには作品ちっくなものも。

「本当にきれいでしたね~」

 

 

す、すごい…。

 

 

 

 

 

 

わたしは空と雲が好きで

しょっちゅう写真を撮ってしまい、インスタグラムは空と雲だらけ

フェイスブックにもしょっちゅう載せてしまいます。

 

 

 

そのことが大好きで

「好き好き!」

と言っておくと

 

どんどん集まってくるんですね。

 

 

 

以上

1月6日、夕方の鹿児島の空でした。

 

 

 

 

 

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「境目を越えて、旅立ち、そして還る」は成長物語の王道

 

 

 

みなさま

新年あけましておめでとうございます。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

先月26日に、髪を切りました。

自宅から約1時間。

車を走らせ、向かった先は山里にある古民家を改築したとあるヘアサロン。

クライアントさんが紹介くださったお店、ということもあるんですが

ここに行ってみようかな♪

(年末の押し迫ったこの忙しい時期に、山奥を走りに走って1時間も!)

 

と思ったのは

さっきも書きましたが、古い厩を改築したお店、ということ。

一階にはカフェ併設、ということ(これは大きい!)←無類のカフェ好き

それに、その立地条件。

 

 

 

  「結構長い橋を渡ってすぐの場所にあるんですが

  この橋、車の離合もできない細い橋なんですよ」

 

 

 

そう

クライアントさんがおっしゃっていたのが興味津々で。

「離合もできない橋ってすごくない?どんな山奥?もしかして、吊り橋!?」

とかなんとか、想像は膨らみ。

 

 

 

 

 

 

さて

「橋」というものは

メタファーとしての意味を含ませて使われることが多い言葉です。

「平和の架け橋」とか。

 

そして

物語の中でも「ある役割」をもって登場することが多いアイテムです。

そういえば!

わたしの好きな「精霊の守り人」もはじまりはこんな一節。

 

 

 

 

  「バルサが鳥影橋を渡っていたとき、

  皇族(おうぞく)の行列が、ちょうど一本上流の、山影橋にさしかかっていたことが

  バルサの運命を変えた」 (上橋菜穂子 「精霊の守り人」より)

 

 

 

流浪の女用心棒バルサと一国の皇子チャグム。

出会うはずもない二人の人生が交錯したのは「橋」。

あの橋を渡った瞬間、それはまさに、それぞれ未知なる自分の人生のステージへと

移行した瞬間でした。

 

 

偕成社「守り人シリーズ」より バルサとチャグム

 

こっちは綾瀬バルサ もうすぐ第二期がはじまります♪NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」

 

 

そして

この物語は、再びこの「山影橋」で終わりを迎えます。

広大な冒険を終え、チャグムが皇子としての自分の世界へ戻るとき

この橋を渡って戻ってゆくのです。

大勢の臣下にかしづかれ、牛車に乗って…。

それははじめと全く変わらない絵なのですが、でも、そこにいるのは

大きく成長した「新しいチャグム」なのです。

 

 

 

 

 

 

 

「行って」「還る」。

境目を越えて、未知の世界へ旅立つ。

 

これは、冒険物語の王道です。

古今東西、すべての冒険物語にはこの形が組み込まれています。

 

 

 

人は

ある日「旅立ち」への目覚めの鐘の音を聞きます。

そして

望むと望まざるとに関わらず、押し出される。

まどろみの中に心地よくいた「村」から旅立つときがやってきます。

 

 

門をくぐる

橋を渡る

いろんな形で「境目」を超えて、未知の世界へと一歩を踏み出すのです。

 

 

 これも大好き。勇者ヨシヒコシリーズ

 

 

「橋」は境目であり、物語の世界においては「つなぐもの」。

「こちら」と「あちら」。

「日常」と「非日常」。

「過去」と「未来」。

「聖」と「俗」。

 

冒険物語において、

主人公は橋を越えて未知なる世界へといき

仲間と出会い、冒険をし「変化して」再び元の居場所へ還るものなのです。

たくさんの宝をたずさえて。

 

 

 

 

 

話が戻ります。

年末、リセット&リフレッシュの意味を込めて数時間、隔絶された世界へ旅立つなんて

(しかも、細い細い橋を渡って♪)

なんて、今の時期にぴったりなサロンだろう!

と思ったわけなのでした。

そして…橋を渡って「冒険」を終え

無事還ってきたわたしです。

はい、もちろん「美しく成長して」帰ってきましたとも!

 

 

 

 

 

 

みなさん

今年は「越える」体験をなさいますか?

「越えて」どこへ行きますか?

今年の、あなたの旅はなんですか?

 

 

 

 

旅立ちの鐘の音が、聞こえますか?

 

 

 

 

 

 

 

◆      ◆      ◆      ◆     ◆

 

日常を「越えて」いく冒険のご紹介↓

 

「声」の語源は「越え」からきている

と書いていた能楽師さんがいらっしゃいました。

 

声と言葉と身体と

それをつかさどる無意識の世界をひもときながら

「かけねなしの自分の存在」から伝える力を探求します。

それは、ひとえに「新しくて(実は懐かしい)自分と出会う」旅そのものです。

 

「思いを語って世界を変える

 ~プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ」

 

「情報を伝達する」という世界を超え

 「相手の心を動かし、行動を変え、変容に導く」プレゼンテーションのためのスキルを磨くワークショップです。
 

人がみな持つ「恒常性維持機能(変わらないでおこう、という機能)」を軽やかに超えて、深く聴き手の無意識レベルにまで届き、あなたの大切な人たちを変化へと導く可能性を高めるためのプレゼンテーションの力を

「身体」

「言葉」

「コンテンツの構造」

の3つの視点から磨きます。

 

◆平成29年◆  

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