「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「日本人は本当に自然と混然一体となって生きてきたんだな(と実感)」

 

 

 

24日、旧島津氏玉里邸庭園ワークショップが終わりました。

(一応正式名称を書いておきますと

「自然とつながり、自分とつながる ~豊かなコミュニケーションのための五感を磨くワークショップ」)

予想通り「そこにいるだけで意味と価値がある」ワークショップになったなと。

 

 

門をくぐって庭園に一歩足を踏み入れた瞬間から

「ああ、すごい!」の声、声…。

うまく造られていますよね。

小道を歩いて遠くに見えるお茶室に近づいていく、

そのプロセスから、自然と期待が高まるようなアプローチになっている。

 

 

 

 

 

鳥の声。
水音。

そして、お茶室内をを吹き渡る風に包まれ…
そして最後は結構な強さの雨に、管理人さんが雨戸を閉めるお手伝いまですることができ。
(これが、特別な雨戸のしめ方で、めったにできない体験に大盛り上がりでした。

角でくるんと回すもの)

 

 

 

 

 

そんなふうに一日を過ごしてつくづく感じたことは

日本建築は自然との間に本当に『境がない』!

 

軒と縁側という絶妙なシステムによって、室内から外へと境目なくつながり、
そして、外のもろもろは自然と室内へと取り込まれる。

それはひとえに、私達日本人がずっと繰り返し、また愛してきた生き方なのです。

(昔はうちにも縁側がありましたし。懐かしい感覚でした)

 

 

 

《写真は思い思いの場所でワークに取り組むみなさん》

 

 

 

線を引き、石で囲い、自然と人をかっきりと分け、
自然を「征服し、コントロールするもの」と位置付けてきた西欧文明に対して

 

「共にある」

 

が自然との普通の関係である、という日本。
そして、その関係性の中でたくさんの恵みをもらい、

物質だけでなく、心の豊かさもはぐくんでいった。

目に見えない(けれど存在するもの)への感謝、敬愛、畏怖。

(「おてんとうさまが見ている」という感覚でしょうか)

そして、風、雨、雪、月、花…自然の事象に自らの心を映し出し、

自分と語らい、多くの芸術を生み出し、

思索を深めてきた。

 

そんな
「懐かしい感性」が生き生きとからだに甦ったように感じました。

ゆったりと時間が流れていきました。

 

 

 

 

 

そんな中で
予定のワークはもちろん、

味覚の話、出汁の話、日本語脳の話、
そしてなぜかルバング島の小野田さんの話
と…

 

 

「五感(=世界とかかわるセンサー)」

 

 

を存分に、いろいろな角度から味わい楽しみ開発した一日でした。

 

 

 

お菓子は6月30日「夏越の祓」が近いので「水無月」。
手作りなのですよ。

「ご参加の皆さんへの

『半年お疲れさま。あと半年を無病息災で!』の気持ちを込めて、

この『水無月』を選びました!」

とはこの日のお茶とお菓子を担当してくださった方。

 

 

 

 

 

 

出汁文化についてご教授くださったIさん
お茶とお菓子をご準備くださったDさん、

ほんとうにありがとうございました。

 

それから、早朝からの準備をお手伝いくださった方、

用具をお持ちくださった方
そして、この一日を一緒に楽しんでくださったみなさん
応援メッセージをくださったみなさん
庭園の管理人さん
そのほかたくさんのみなさま。

 

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

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