「美しすぎて走れませんでした」

 

昨日のこと。

 

いつもは夕方スタート、夜終了の研修なのですが

昨日は開始時間が早かったもので、午後には終わり

外に出ると、本当によく晴れ渡った空でした。

 

車に乗って

山のほうへ向かって少し走り出すと

しばらくして

キラキラ…

 

日の光にまじって、たくさんの水の粒が、さんさんと降り注いできました。

もう、目を開けられないくらいまぶしい。

 

ああ、こういうの「そばえ(戯)雨」っていうんだなあ…

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

と思いつつ、そのまましばらく。

やがて、雨はやみ、そのあとに広がった光景に

つい車を止めて見入ってしまいました。

 

雲が、いつにも増して、とても表情豊か、なのです。

夏の入道雲

それから、横になが~くなびく雲

これは、ぐるりと見渡すと、360度にわたって

空をとりまいています。

 

そうですね

水彩、色えんぴつ、油絵の具…

いっぺんに、いろいろな、質感の違う画材を使って描いた雲が空にいっせいに浮かんでいるかんじ。

いつもの10倍くらい、陰影と奥行きを感じる雲。

山が少ない土地なので、視界は360度の巨大なスクリーンに描かれている絵を見ているよう。

または「雲の競演」。

 

車を止めておける場所でもなかったのですが

つい、だいぶ長いこと、呆けたように見ていました。

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

 

 

 

 

この「雲の競演」

 

高速に乗ってからもずっとず~っと続きました。

もう、何度路肩に車を止めたくなったことか。

(さすがに、高速ですので、それはしませんでしたが)

 

道が単調なので、いつも「たいくつだなあ」と思いながら横切る平野も

遠めに見えるくすんだ色の団地の群れも

広大な空という絵画の前に、昨日は全てが美しく

ふと「全て完全」という言葉が浮かんだりするくらいに

心満ち足りた時間を過ごしながら帰ってきました。

雲よありがとう。

 

「借りぐらしのアリエッティ」

を見ました。

ジブリのアニメを劇場で見るのは久しぶりです。

確か「もののけ姫」以来。

(あれ…千と千尋以来、かな?)

前日にNHKで「ジブリ 創作のヒミツ」という番組をやっていたもので

その番組で、抜擢された新人監督さんの健闘を見て

見たいな、と思いまして。

見終わって…

自分の身の回りの小さな物の一つひとつが

やけに大切に、いとおしく感じる自分を発見しています。

小人のアリエッティ一家は

人間の家の床下に住んでいるのですが

人間の生活から、自分達の生活に必要な分だけ「借りてきた」物を

いろいろに加工し、アレンジして使っています。

ヘアピンや

ボタンやクリップや…

わたしが、何となくそこにおいているもの

多分、なくなってもわからないような、ゾンザイに扱っているようなものが

アリエッティの家ではすべて

「自分達の生活を成り立たせる大切な道具」として

それはそれは創意工夫して上手い具合に使われています。

小人にとっては、一つ一つがとても大切なものなのです。

鉛筆のキャップは花瓶に

切手は壁を飾る絵に

暗い道を歩くのに使うライトは豆電球

他にもたくさん!

(それを画面から見つけるのが楽しい。あ、あんなところにあんなものが~)

その、アリエッティ一家の様子を見ていると・・・

どうも、とても「懐かしい」感じがするのですね。

「借りてきた」物に手を加え、工夫して大切に使っている様子が

そうですね…

たとえていえば

稲をを刈ったあと

最後の藁くず一本に至るまで、草履を作ったりして生かしきっていた

かつての日本人の生活を思い出す、というかんじの懐かしさ、でしょうか。

アリエッティ達の生活は

ほとんどの時間が「生活する」ために「直接何かを生産する時間」に費やされています。

とてもたくましくて、みんなで「生きている」感じがします。

(アリエッティが好きになる人間の少年「翔」が

病気で生気がなく、家族との縁も薄い少年であるのと対照的です)

さて

見終わってからふと思いました。

わたし達人間も、そもそも「借りぐらし」なんでは?

アリエッティたちは人間から、必要なものを少しづつ「借りて」きて

それで生活している

同じように、わたしたちは地球から、生きるのに必要なものを

そもそも「借りて」いるだけのではないかしら?

ずいぶん、我が物顔に勝手に使っているようだけど

「借りて」いること自体を忘れてしまうくらい、意識できないくらい便利になって

元が見えなくなっているけれど

しかも

「借りて」いるものを

アリエッティの一家のように

生かしきって、使い切っているかというと、それは別物だけど

と、そんなことを…。

映画を見終わってから友人と、友人の中一の息子さんと3人

そんなことを含めて、いろいろと話したことでした

「借りぐらしのアリエッティ」

静かに心に残るものがたくさんあった映画でした。

「一期一会」

 

 

伯父の整体院に行った帰り道

さあ午後から打ち合わせだと結構急いでいたのですが

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

 

 

 

 

ふと、遠くに見つけました。

家の間に、そこだけふわっと白い空間。

あれは大好きな梅ではないかしら。それも、あんなに固まっている。

 

「どうしよう」

時計を見て、ちょっと迷ったのですが…

車を大通りから下ろして、道を探します。

途中で車を止め、さらに静かな人家の間に足を踏み入れること数分。

 

見つけました。

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

うわあ~。

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

 

 

白い梅の林が、音もなく静かにありました。

本当に静かで、人っ子一人いません。

青い空に緑の美しい下草。そして、動いているのは花びらだけ。

白い花びらが今まさに、散っているところなのです。

はらはらはら…

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

どっちを向いても梅、梅、梅…

なんですけれど、その香りは、体中つつまれてちょうどよいくらいに上品でした。

 

中村公子のコーチングna日々♪

 

 

 

今日の鹿児島は、夕方から激しい雨。

運転するのも大変なくらいのどしゃぶりが2時間ほど続きました。

 

この梅には、今日でなければ出会えなかったのだなあ。

 

「また今度」「次の機会に」

そうやって、これまで幾度、本当に欲しいものを自分に与えずに来たことだろう。

 

かすかに盛りをすぎ、花びらを雪のようにはらはらと落とし始めたその時に

ちゃんと出会うことが出来たということに、こそばゆいような嬉しさを感じました。

 

車を止めて、本当に、よかった。

 

「色々な黄色」

今日、伯父の家に行きました。

この伯父は、うちから車で30分くらいの、ちょっと田舎に住んでいる伯父です。

伯父は整体院をやっており

この整体院は

わたしの「困ったときの神頼み」「最後の砦」といった存在となっています。

色々と病院にいって

それでも直らないときに、いつも最後に駆け込むのはこの伯父のところ。

それで結局、夏の「胸郭出口なんとか」も

とにかく、たいていの不調は最後は治ってしまいます。

恐るべし、わが伯父よ。

(伯父がすごいのか、全身のバランスをトータルで見てメンテナンスすると言う東洋医学がすごいのか)

さて

この伯父の家の庭には

「実のなるもの」がたくさん!

木の枝には柿のみが刺してあって、小鳥もたくさんやってきます。

中村公子のコーチングna日々♪

「レモンの色はわりでなあ」(悪いからね)

「ゆずは今年は水分が足りんと~」(足りないんだよ)

「ついでにデコポンも持っていっきゃん」(持って行きなさい)

伯父がそういいながら剪定ばさみでとってきてくれました。

真冬のこと

沈んだ色合いの庭に生っている実も、一本一本の木にあるときは

くらく沈んだ、灰色に見えていたんですが

こうやってひとつところに集めてみたら・・・不思議です。

こんなにたくさんの、豊かな「黄色」が集まりました。

色鮮やかというには程遠い、くすんでざらざらした手触りのレモン

小さくてところどころあばたのゆず

冬の雨と雪の中、「もういけません。ぎりぎりでっせ~」とでも言うかのように

木にしがみつくようにやっとのことで花びらを保っていた花

(名前を忘れてしまいました。いいにおいがする花なんですけど)

なのに

集まってみると

なぜこんなに、しみいるように美しいんだろう。

決して、絵の具では出せない色。

冬の黄色は、少ない日差しを一生懸命に吸って、そのすべてを色に出そうとしているのかなあ

どんなときでも

やっぱりその瞬間、生きているものは美しい。

そんなことを感じた冬の黄色でした。

「うちの食パン」

中村公子のコーチングna日々♪
やっときました

「ホームベーカリー」

待ちに待っていたのです。

朝からさっそく「試運転」です。

強力粉・塩・砂糖を出し

おっと、ドライイーストがないので

急ぎスーパーに買いに走ります。

説明書を熟読!

室温25度を越えるときは使用する水は5度

分量は20ミリリットル減らすこと・・・

ぎゃあ~、ややこしい・・・とつぶやきながら、原料を投入致します。

そして、やっとのことで「スイッチオン」

それから、10分おきについ覗く覗く・・・(全行程4時間40分なのに、見ても変わらないのについ、

小窓から覗いてしまいます)

時間は過ぎ

完成から1時間を残して、わたしは「月読祭り」参加のため、外へ。

パンに心を残しつつ・・・。

そして、現在23時30分。

めいっぱい頑張って、劇も大成功。場内を興奮の渦に巻き込んで帰ってきたわた中村公子のコーチングna日々♪ しを

ちょこんと出迎えてくれました。

はじめての「家の食パン」

(かわいい・・・!)

一人、祝杯にと買ってきた

カシスオレンジと一緒に

パンをかじります。

心地よく疲れた体に、バターも何も入れていないシンプルなパンの歯ごたえが、たまらなく染みます。

・・・おいしい。

今日も

心も体も、大満足の一日でした。

(あしたからいつも、できたてのパン・・・)

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