「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

薩摩の歴女コーチ、中村公子の「幕末を舞台とした作品を作りたいクリエーターのための薩摩ことば講座」

 

というものを作ったのですけれどね。

 

(下記をクリックすると、上のページに飛んで、聴くことができます)

https://www.facebook.com/100000890699129/videos/922053405158505/

 

 

 

 

 

きっかけは、

Facebook上の知人(歴史漫画家でイラストレーターさん)から、

 

「西南戦争のこういう場面で薩軍の兵士にこういう意味のことを喋らせたいんだけど、

薩摩ことばではどのように言いますか?

セリフと、イントネーションを教えてください」

 

 

とお願いされたことで。

 

 

 

 

 

上の動画(音声のみですけれど)でも話していますが、

「鹿児島弁」というのは本当に難しい。

 

 

幕末もののドラマでは必ずといっていいほど出てくる言葉ですが、

実は、完璧に使いこなせている俳優さんはとても少ない。

(他の県の人は氣づかない&どうでもいいところでしょうけど、

鹿児島県民にとっては「冷める」こと甚だしい)

 

 

 

 

そんなこんなで、上記を作るに至ったわけなのです。

(ただイントネーションを録音して渡すのでは面白くないので、

「番組風」にしてみたのでした)

 

 

 

 

 

 

で、ついでにFacebookにアップしてみたところ、これが、意外と評判がいい。

しかも、鹿児島県民に。

 

 

「ウケる〜」

「最高〜!」

 

 

などと言いながら、みんな、総じて妙に「上機嫌」で、

「次回作を待つ!」

 

 

といった反応。

(真面目な語学番組を装いつつ、

薩摩ことばをいわゆる「ディスる」ようなニュアンスも結構入ってしまっている氣もするんですが。

明らかにそこも含めて「喜んでいる」感じが)

 

 

 

 

 

 

日頃、あまりにも当たり前にそこにある、どっぷりと浸っている

「自分たちの言語」を客観的に、

 

「外から見る」

 

機会というのは、なかなかに面白かったり、嬉しかったりするものなのかもしれない、

と思ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

「あなたたちとは、このようなものなのだ」。

「あなたたちとは、このような存在なのだ」。

 

 

 

言葉や文化に関して触れる、論じるということは、

つまり「自分とは(自分たちとは)何者か?」

という、土台(ルーツ)に直面するということでもあります。

 

 

 

 

 

鹿児島弁。

明らかに、国中の、どこの言葉ともあまりに違いすぎる、奇々怪界なイントネーション。

多用される「詰まる音」。

速度も速い。(とても早口な言語だと思います)

 

 

 

 

 

この言葉ができたプロセス。

この言葉を生み出すに至った風土。

民族性。

(なんというか、暑苦しいんですよね無駄に。繊細さを感じないと言いますか。

それに、南国だからか?真ん中に火を吹く山があるからか?

身体の中から湧き出るようなリズムも感じます)

 

 

 

 

そんなものを、この言葉に向き合うと、想像し、

また、しみじみと感じてしまいます。

 

そして、そんなことを思いつつ「切り取った」この言葉の断片を、

わたしの知人の鹿児島県民たちも、総じてお気に召したようで。

(どうしてでしょうねえ・笑)

 

 

 

 

 

鹿児島の人も、そうでない人も。

幕末好きも、そうでない人も。

興味ある方はぜひ、お聴きください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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