「おじやん」
という言い方が、方言なのか、その人独特の言い方なのか、
わからないんですが。
長崎に親しくしているコーチがいます。
以前、親戚が入院中で付き添いによく行っていたそうで。
以下、彼女の言葉。
「看護三昧でちょっとお疲れモードです。
でも!
その病院は、チーム医療が県内ではトップクラスの病院で、
入院初日、ベッドの周りに10人以上のスタッフ
医師
看護師
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
歯科衛生士
管理栄養士
薬剤師
介護福祉士
…
などが集まり
最初の動きのチェックがあり、共有していました。
おじやん、
がんばれ~!」
その「チームの結集」ぶりと、
おじやんのベッドの周りで行われる自己紹介が、
とにかく、とてもかっこよかったらしい(笑)
その人のためにエキスパート全員が集まり
方向を確認しあう。
「よし、これでいこう!」とみんなで手を取り合う。
連携を取り合ってともに進む。
「おじやん」のために結集した、これはまさに「チームおじやん」。
そして。
私たちの中にも実は、「チームおじやん」ならぬ
「チーム自分」がいる、というのが今日の話です。
自分の中にいるたくさんの自分。
(NLPではこれを「パート」と呼びます)
自分にとって好ましいパート。
私だったら「好奇心パート」(なぜかイメージは8歳児)や
人前でどかんと何かをやらないといけない瞬間に発動するパート
(イメージ→アメノウズメノミコトみたいな?)
それは、自分でその存在を受け入れている「パート」です。
そして、
いなければいいのに、とつい思ってしまうパートもある。
(私の場合は例えば「怖がり」のパート。なかなか前へ進めなくなる)
周囲の人間に対して「好き、嫌い」があるように、
私たちは自分自身に対しても「好きな自分」「嫌いな自分」がいる。
本当は、
「好きな」パートはもちろん
「嫌っている」「受け入れがたい」パートも
自分のために、よいことをしようと頑張ってくれているパートなんですが。
例えば、怖がりのパートは、
実はわたしを危険から守ろうとずっと奮闘し続けてきたパートです。
イメージだと「老執事」かな(笑)。
「お嬢様!おやめくださいっ!」みたいな…
いつも私の後ろで私が未知なることをしないよう、袖を引いてくれます。
それをすると「どんな怖いことが起こるか」を
とうとうと説いてくれる。
さて
自分の中「子ども」や「表現者」や「老執事」。
そのほか「学者」や「武士」などなどの…(いろいろいます)
たくさんの「わたし」。
わたしたちの仕事(コーチの仕事)というのは
ひとえにこの「チーム自分」を、
あの、おじやんのチームのように
「お互いの存在と力を認め合った」
「それぞれの個性の発揮をかけがえのない『強み』にできる」
チームとすること。
最高の力を発揮できる状態に統合していく、というところにあります。
チームの中に「嫌われ者」として扱われる人がある限り
そのチームは力を発揮できません。
その人を「排除」すれば済むという問題ではない。
(また、次の「嫌われ者」を生むだけ)
自分の中に敵はいない。
すべてを自分のリソース(宝)に変えてゆくこと。
すべての自分が手を取り合って、進んでいく。
「チーム自分」がみな仲良く、うまくいっているときほど
人の人生は軽やかに、スムーズです。
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(この記事は、過去記事の再編集です)