「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「耳で味わう」

和菓子屋さんの前を通っていて
つい
ふらりと入ってしまいました。
ここの「朝詰み大福」が食べたくなったのです。

ラスト2個を購入して
嬉しい気持ちで店を出ようとしたのですが

ケースの上のこれに
目がひきよせられてしまい。

淡いピンク色といい
小ぶりな丸みといい…
かわいらしくてかわいらしくてたまらない

結局
これも買って帰ることとなりました。
(いつ、誰が食べるというのか?あきらかに「食べ過ぎ」です)

うちに帰り
その姿をまじまじと愛で
桜の葉の独特の香りをかいでいるうちに
先日吉田さんの言っていた言葉を
思い出しました。
「よりよきコミュニケーションのために五感をいかに磨くか?」
という話の延長でしたっけ。

和菓子は、3つの感覚をフルに生かして味わう文化。

「視覚」
自然をモチーフにした優美なデザイン。

そして当然のごとく
「体感覚」
匂い。味わい。

そして
「聴覚」
目で見ると同時に、日本人は耳でも味わい
イメージする。

「春霞(はるがすみ)」
「朧月夜(おぼろづきよ)」…

その菓子につけられた名前の
音そのものの持つ響き
さらには言葉から喚起される
イメージによって
姿や味に何倍もの奥行きがでる。

と。

ずーっと同じ感覚を
共有してきた人が多い民族だからこその
「遊び」
なのだなあとつくづく思います。

さて
そんな話を思い出しながら
食べたこのお菓子。
上品なこし餡と桜の香りが本当に美味しかったです。
ただ…
惜しむらくは、もう少し名前、ひねってくれてもよかったかな。
せっかく期間限定、今だけのものなのに。

その名もズバリ
「桜饅頭」

という名前でした。

 

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