「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「私はなぜ生きのびることができたのか?」

との言葉は

植松努さん。

「植松努特別講演会~きみならできる!

『夢』は僕らのロケットエンジン~北海道の小さな町工場が知恵と工夫で宇宙開発に挑む」 (現代書林)

より。

「生きのびる」というのは

正確には「私の夢は」ということです。

「なぜ自分は夢を途中であきらめることなく

その夢を持ちづつけ、育て、そして形にすることができたのか」

というような意味。

小さいころから飛行機が大好きで

宇宙に携わる仕事ができたら、と思っていた植松さん。

それを口にしたとき。

「芦別に生まれた段階で無理」

「お前の選択は芦別高校に行くか、芦別工業高校に行くか、どっちかしかない」

と先生。

先生もなかなかすっきりばっさりとした切り捨て方をなさるものです(笑)

さて

それから年月が立ち、植松さんは地元北海道でロケットを飛ばし、無重力実験施設を作り

しっかりと「宇宙開発」にたずさわっていらっしゃるわけですが。

植松さんが念願かなって航空産業関連の企業に就職したとき

仲間もみな、「飛行機が好き」という人たちだったそうです。

でも

「どこが好きなの?」

「どんなのが好き?」

と聞かれて、詳しくつっこんで答えられる人はいなかったそう。

彼らの「好き」は幼稚園段階で止まっていた、と。

みな、植松さんと同じくはるか昔、その世界へ憧れを持ったのでしょうが

彼らは、成長の過程でそこへのあくなき興味や探求心、具体的な探求の時間を

「無駄」として切り捨てられ、持つことがなかった。

かたや

大学にはいった段階で専門の授業を

「植松、お前には必要ないから、ほかの人に教えてやれ」

と先生から言われるくらいにその世界に「どっぷり」浸って大きくなった植松さん。

小さいころ探究し、妥協なく「好き」をやり続けたことが

余すことなく今の「宇宙開発」の土台となって生きている植松さん。

「多くの大人が『夢』を奪おうとした。

子どもが探求のために伸ばそうとする『とげ』を切り落とし。

結果、子どもはつるりと丸くなる」

植松さんが宇宙開発をやろう!と思ったきっかけは

以前書きました。

(よろしければこちらへ)

「他の人の夢を奪うのはなぜか?

それは自分に自信がないから。

自分に自信が持てれば、やさしくなれる。ほかの人の自信を、夢を奪わなくて済む。」

とげを自由に伸ばすことを禁じられた子どもが大人になって

他人の「とげ」をまたぞろ引っこ抜こうとする。

…恐ろしいことです。

夢を奪われるということは

魂を、その人がその人であるということを奪われることと等しいのではないでしょうか。

(自分はそんなこと、していないだろうか??

とつい振り返ってしまいました)

このDVD

多くの親御さんや先生方にも見てほしいDVDだと感じています。

アーカイブ
Copyright © Communication Works All Rights Reserved.