
研修やセッションをやっていて、
「すごいですね。(受講者が)変わりましたね!全然違いますね(はじまった時と)」
と言われたりしたとき。
そういうのって「殺し文句」と言いいますか、
ついつい「ですよねえ!(喜)」と
嬉しくなってしまう危うい瞬間ではあるんですが、
「変わった」のではなく、「もともと持っていた力が発動し始めた」
という言葉が本当なのです。
(そもそも、人を変えることはできない)
わたしのクライアントさんで、
自身のクライアントさんがその「劇的な変化」を起こしたという方が
喜びの報告をくださったんで、
わたしも嬉しくて、盛り上がって返事を書きました。
『その人を変えたのはあなたです。
いえ、本当は「変えた」という言葉は当たらず、(人を変えることはできないので)
その人の中にある「力、輝き」。
そこを揺さぶって、共鳴を起こして、目覚めさせ、引き出したのは、
と申しましょうか。
すごいです。本当に。
そこを揺さぶるには、自分の「それ」をそちらへ向けて、思いっきり投入し、
まずは自分自身を「振動させ」「鳴らす」しかないのですよね。
相手に振動が伝わるには、その何倍もの熱量が必要です。
それは、決して、言葉のみでは成し得ることではない。
まさに音叉と同じです。共鳴現象。
あなたは、それをやってのけたのです。
これが、どれだけ尊いことであることか…。
そう。
すごいね!目標達成やったね!ももちろんなのですが、それを超えて「尊い」ことなのです。
人が、その人の最も強く美しい本来の響きを奏で出す。
これほど美しくて感動する瞬間があるでしょうか。
これからは、
相手の中にある「本来の力(響き)」を信じ、揺り動かし、
その人が、自分でそこにアクセスできるよう「回路を開く」手助けができる…
そんな力とエネルギーと、思いを持った人が活躍していく、
そう心から思います』
最後のところが本当に恋願うところで、
特に、教育現場などには、こういう人が増えてほしい、と(それができていなかった自分を思い出しつつ)
願う次第なのです。