金足農業高校の選手の皆さん、準優勝おめでとうございます。
わたしは鹿児島在住なので、今大会、一回戦で鹿児島実業が金足農校に敗れ、
それ以来応援していたのですが。
下記の文章は一回戦が終わった翌日にフェイスブックにアップした文章です。
❉ ❉ ❉
《(鹿実に勝った)金足農の校歌が美しいなあと思いまして》
うましき郷 我が金足
霜しろく 土こそ凍れ
見よ 草の芽に 日のめぐみ
農はこれ たぐひなき愛
日輪の たぐひなき愛
おおげにや この愛
いざやいざ 共に承けて
やがて来む 文化の黎明(あさけ)
この道に われら拓かむ
われら われら 拓かむ
「霜しろく 土こそ凍れ」
って、南国の校歌ではまず歌えないですね。
(当たり前ですが^ – ^)
ああ、
そんなところでこの生徒さんたちは生きているんだなあ。
だからこそ
太陽の恵みを「愛」と
高らか歌いきるんだなあとそんなことを思いました。
格調高い言葉に、特に若い頃にたくさん巡り会える人は幸せだ、
と思います。
それは、その人の無意識層に染み込み、その人の人生を助けるものとなるからです。
❉ ❉ ❉
この日以来、
各試合を見る時には、試合はまあ、見るとして
どちらかというと、終わった後の各校の校歌を一生懸命聞くようになりました。
おかげさまで、
「校歌に使われる言葉ベスト20」
が書けるくらい^^。
見た限り、
やっぱり、金足農校の歌詞が一番うつくしい…といいますか、好みでした。
何が好みかと言いますと、
金足農の校歌は
「実際に使う人の身体感覚と結びついて発せられる言葉」。
という感じ。
聞いていて、その言葉の向こうに、その人たちの生活、息遣いが感じられる。
「農はこれ かぎりなき愛」
のところなどもう…
土に生きてきた秋田の先人たちの思いも含め、
しっかりとこちらに伝わってくる、という感じでしょうか。
さすが、農業高校!
身体を動かし、触れ合い、体験する、ということが学びの中心ですものね。
わたしの出身校(小・中・高校)の校歌を思い出しても、
結構「パターン化」されているのですよね。
並んでいる言葉自体は美しいんですが、あまり実体がないと言いますか。
そこに、身体を震わせるようなしっくり感があまりない。
山がそそりたったり
平野をみはるかしたり
うるわしかったり
ひかりがあったり
…
しているんですけれどね。
(やはり普通科などだと、どうしても言葉が抽象的になりがちなのでしょうか)
金足農が勝ち進むたびに、
「またあの美しい校歌が聞けるかな♪」
という思いもあって、ますます楽しみに応援していた今回。
今日、あの美しい校歌を聞くことは残念ながら出来ませんでしたが、
彼らの身体と心と精神を培い、
今日、ここまで連れてきてくれた
「うましき郷」に。
彼らを育んだ土と日輪の恵みのあふれる北の大地に
満面の笑顔で凱旋してね、と思うことです。
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