「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

子どもと世界を繋ぐ「つなぎ目」をつくるのが大人の役目

 

 

 

クライアントさん(男性)のお子さん(男の子・3歳)
は、おしゃべり。
クライアントさんいはく

「ず~っとしゃべってます(笑)」。

とにかく、たいそう言語能力が発達している、と。
「やりたい理由」「やらない理由」を
順序立てて並べて、言葉で幼稚園の先生を説得するのだそうで、

「とても理路整然としていて、反論できません(笑)」
(by 幼稚園の先生)

そんなクライアントさんが今、探しているのが
「身体を使って遊びながら言葉を学ぶ場所」。

「うるさい」とひとくくりにせず、
この言語能力を伸ばしてあげたい、と思っていらっしゃる。
すごいです…。

「でも、そういうところって、英語の幼児教育のところしかないんですよね」
と。
まずは「日本語の力をしっかりと」とのことで。

なので、本をご紹介。
1冊は
谷川俊太郎の「ことばあそびうた」。
もう一冊は
斎藤孝の「子ども版 声に出して読みたい日本語」。

どちらも絵本なのですが、
絵も楽しくて、なにより
言葉がよい。
(わたしが声に出して実証済み)
美しい。
いいリズムです。

声に出していると身体の底から楽しくなる言葉とリズムが満載で、
日本語の魅力が体感できます。

クライアントさんからお礼のメールが来ました。

「最近、子どもの感情の起伏が激しく、泣きわめいたり。
度を超すと、それを表す言葉が見つからなくて、ただ悲しいとう様子になったり。

言ってしまえば『わがまま』なのですが、それだけでぶった切ってしまうのも
どうなのかなと思ったり。

今の氣持ちを表す言葉がわからないというのは、
つらいかなあと。

教えていただいた本を読んで、
言葉(日本語)を知ってゆくことは、
とても役立つような氣がしています」

話が飛びますが、
この方。
お子さんが生まれたときに、記念として、
ご自分のものとお揃いで、誂えたものがあります。

それは「包丁」。

特注で誂えたそれは、
子どもの手で使えるサイズのものながら、
鍛冶屋さんの手打ちでつくられた一品。

「そうそう、昨日、はじめてあの包丁を持って
料理を作りました!
もう卵も割れます。
豆腐を切って、出汁をとって、一緒に味噌汁を作りました」

私がこのクライアントさんについて思うのは、

「世界と子どもをつなく『回路』を
出来うる限りたくさんつくってあげようとしている」

ということ。

3歳ということもあってか、
それが、「知識」ではなく、
わたしから見て、子どもの身体レベルに刻まれるであろう、
リアルな「生きる力」レベルであることが面白い
(そして、とても素晴らしく、すごいことだ)
と思えます。

言葉ということで言えば。

「言葉を知らない」=その人にとっては、その概念(世界)自体が存在しない。

ということになります。

身体感覚としっかり結びついて使える言葉の分だけ、
人は世界を繊細に、細やかに「見て、聞いて、感じて」
生きてゆくことが出来るのです。

自分の感情をていねいに言い表す言葉が
いくつ、音楽のように自然に身体に染みついているか、なんて
これはもう、
幸せで安定した大人になる力、他者と良い関係を築く力と直結しています。

(ですから、クライアントさんの中には、個人セッションの場で
感情をさぐり、言語化しながら、「それ」を開発しなおしている方も
多くいらっしゃいます)

「子どもと世界を繋ぐ『つなぎ目』をつくるのが大人の役目」。

回路の数。質。
それによって、その子が大人になったとき「見えている世界」は決まる
=「住む世界」は変わる。

感知できるものが、その人の人生に「存在するもの」となる。

このクライアントさんのお子さん。
たくさんの回路を通して、
それはそれは生き生きと、豊かに世界とつながっていく氣がしてなりません。

そして、それこそがつまりは
「コミュニケーションの力」。

コミュニケーション力とは、つまりは共鳴・共振の力。

他者と。
環境と。
自然と。
先祖と。
文化、歴史と。

とつながり、分かり合える力、ということであり、

そして、それらはすべ最終的に、
幸福に生きる人すべてが持っている、

「自分自身としっかりとつながる力」

に還ってくるものなのです。
(だからこそ、より美しいもの、やさしいものに

世界はあふれていてほしい、と思うことです)

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