「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

意志の力なんて弱いものです―「仕組み」のすゝめ

 

 

 

今、
「仕組みづくり」に余念のないクライアントさんがいらっしゃいます。
具体的には、

・食事中、お子さんに「食べなさい」と言わずに食べてもらう仕組み
・家族全員の片付けがスムーズに行く仕組み

などなど。

「~しなさい」
「~しなきゃダメじゃないか」

と、
言葉で指示する、怒る、ということが、
結構なエネルギーを使い、
その割に

「場の雰囲氣が冷え込む」
「家族が委縮する」

以外、何の効果をもたらさない、ということを実感なさったそうで、

家具
収納スペース
家族の動線

にはじまり、

言葉の使い方
休日の過ごし方
に至るまでちゃくちゃくと改造中。
(楽しそうです)

わかりやすいところでは、
お子さんに「ウサギの帽子掛け」をつくってあげたそうで、
お子さん、
それ以来、言われなくても幼稚園帽をそこへ突進して掛けているそう。

朝早く起きる。
忘れ物をしない。
部屋を片付ける。

などなど…
子どものころから、
わたしたちには「ちゃんとしたほうがいい」
様々なことがあり。
それらを成し遂げられなかったときに、

意志の力の弱さ
人間性

に結びつけられ、しこたま怒られたり、
またあるときは、
「弱い自分」を自分で責めたり
と、そんなことはありませんでしたか?
わたしはけっこう覚えがあるんですが…。

なので、
コーチングを勉強し始めたころ、

「意志の力なんて弱いものです」

と、スパッと書いてあったのを見たときには、
とても嬉しかったものです。

意志の力をあてにするのはほどほどにして。
(はなからあてにしないで)
「仕組み」をつくろう、という、そんな内容でした。

一つのテーマに、みんなで「仕組み」を考えて、出しあうクラスは
とても楽しかったのを思い出します。

さて、
先のクライアントさんの「仕組み」のひとつ。
「休日の過ごし方」。

今は、家族全員で「カフェめぐり」をしているのだそうです。
週に一回のお楽しみ。
その日に向けて、時間をいかに生み出すか?
いかに、心安らかにその時間を楽しむか?

構成メンバーみな(ご家族ですが)
自然と毎日の過ごし方に「目標」が生まれているそうで。

「これは早くやっておこう♪」

とそんな感じでしょうか。

禁止ではなく。
否定ではなく。

「心惹かれる「場所」(時間・あり方)」

をつくって、
そこへ向けての自然な人の心の動き、という形を仕組化している
わたしのクライアントさん。
いつも本当に、すごいなあと思います。

(それに、着々と開拓しているカフェ情報もくださるので
これも本当に嬉しい)

ところで、
小さい頃、いろんなことが出来なくて、
しょっちゅう怒られていた、と書きましたが、
父がつくってくれた素敵な「仕組み」のことを、
書いていて思い出しました。

いつの頃だったか、父がいきなり
「明日から朝、ラジオ体操をする」
と言い出したのです。

ええ~!(げんなり)
と多分思った、と思うのですが。

朝起きると、父が
「裸足でとび出せっ!」と。
(縁先は広い芝生の庭だったのです)

姉、父、わたしと
裸足で縁側からジャンプ。

朝露にぬれた芝は少しちくっとして冷たくて、
眼下に広がる錦江湾と桜島が本当にきれいで。
体操のあとは父が逆立ちをして見せてくれたり、
姉と父の腕にぶらさがったりと…

もう、その時間は今でも「楽しかった!」という思い出しかありません。

神経質で、寝つきも悪く、
夜中にしょっちゅう起きだすような子どもでしたので、
今思えば、
あの頃が、生活のリズムが形作られていった時間であったなあ、
と思います。

 

 

 

 

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