先日、クライアントさんからお聞きした話です。
東北のボランティアに行った際
現場でとある会社の社長さんにと一緒になった。
一緒に泥を掻きだしながらいろんな話をした。
そのうち、社長さんの会社のこともいろいろわかってきた。
「ポンプをつくる会社の社長さんだったんですよ。もうすごくパワフルで…」
「へえ~、ポンプですか」
「でね、その社長さんの会社がすごいんです。研修旅行、ドバイなんです」
「ドバイ~!?(つい大声)」
(こんな感じですか?ドバイ)
何て剛毅な、と一瞬盛り上がりましたが(笑)
その旅はなんと0泊3日。
ドバイに、自社の作ったポンプを見に行く弾丸ツアーなのだそう。
自社で作った一番立派なポンプをみんなで見に行く。
ああ、なるほど
…なんとなんと素敵な社員旅行なんでしょう。
ポンプが立派に仕事をして、
それが、遠い遠い地で、そこの人々の生活に役立っているところをその目で見る。
今、自分が組み立てるこの一つの部品。
今、自分が磨くこの一つのねじ。
今、自分が書くこの一枚の書類。
それらが、どんなふうに世の中と関わり、人々を潤しているかを知る。
「『その先』を知る」
「『その先』が見える」
それは、
何かを為すときに、とても大切なことな氣がします。
人というのは、
そういう生き物です。感情があります。心があります。
思いの力によって、
同じ条件下でもまったく違う結果を出すことが出来るのが人間です。
人を動かすのは(燃え立たせるのは)理屈ではなく、最終的には感情です。
身体で感じる、強い感情を伴った感覚です。
私たち自身の日々の生活に、
そして、大切な誰かを導く場面で
さまざまに応用できる可能性があるのではないでしょうか。
「完成した世界を見せる」
「世界との関係性を見せる」
「自分のなした仕事の先につながる人々のリアルな表情を見せる」
もうすぐ今年も終わります。
私自身、
そして来年、みなさんから、それぞれ流れ出てゆくその豊かな波は
誰とつながり、
どんな人たちの喜ぶ顔と、感動とつながっているのでしょう。
もうしっかりと見えていますか?