先日、ハンドメイドでベビーグッズを作っていらっしゃる
20代半ばの若い女性とお話することがありました。
はじめてこの方の作品を見たときに
「こんなの見たことない(かわいい!)」
と思ったのです。
ノスタルジックな柄と色味。
個性的なデザイン…まあ、ツボにはまってしまったわけです。
まったく使用予定もないのに
「買って帰ろうか」
と思ったくらいに可愛かった。
で、その方が切々と語るのです。
他の手作りをする人と比べてまだ自分のには個性がない!
色が…
センスが…
世界観が…
などなど、それはそれは熱く。
聞きながら思いました。
つまり今、この方の魂は、全力で
多分、人生で初めて
「わたしは何者なんだ!?」
と叫んでいるんだなあ、と。
若者がそれを叫び、探求する姿を見るのは
なかなかにいいものです。
自分は何者か?
ということは、なにをするにも大切な氣がします。
それがちゃんと見えていると、
何をするにも、何を表現するにも
ぶれなくて済む。
「『自分は何者か?』
という軸の上に、『場の意図』を設定してください」
とよく、セッションで言うことがあるのは
そういうわけなのですが。
数年前
NLPのトレーナーズトレーニングの席で
一人の男性は
「自分はファーマーだ」
と言いました。
彼の本質はその言葉通り
どっしりとした安定感と、安心感。
種子をまき、慈しみ丁寧に育てる、まるで農夫の粘りと穏やかさ。
(からだつきもがっしりしておられましたが)
彼の作った卒業制作のセミナーは
「大地と実り」をモチーフにしたセミナーでした。
時間の最後に、「実り」の象徴として
ラベルのないワインを一本づつていねいに手渡され。
「これまでの自分の人生をあらわす絵と、タイトルを描いて貼ってください」
と、色とりどりのクレヨンと一緒に
真っ白なラベルを渡されたときのワクワク感。
なんともあったかい空気の中で
自分の生きてきたプロセスを「実り」として、昇華できた時間でした。
あれは、あの人にしか作れない場であったろうな、と
今でも思い出します。
人は
何者にもなれはしない。
自分にしか。
だからこそ
「自分とは何者か?」
(自分の本質は何か?)
認め、愛おしみ
その持って生まれた響きを
全身で奏でなければなりません。
それこそが
「世界にあなたが響き渡る」
唯一の方法であり、
世界や、自然や、過去の自分、父母祖父母…
そこへつながるたくさんの人たち
(大きなものをつないでくれた人たち)への
最大のギフトなのだと。
そう思います。
何より、最も自然です。
努力が要らない。
なぜなら
自分に還る、だけなのですから。
あなたは
何者ですか?
その答えは、あなたが幼いころから親しんできたもの
好きなもの
味わっていたい感覚、時間
あなたのまわりに頻繁にあふれるモチーフ
…
そんなものにしっかりと、
現れています。
「思いを語って世界を変える
~プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ」
「情報を伝達する」というレベルを超え
「相手の心を動かし、行動を変え、変容に導く」プレゼンテーションのためのスキルを磨くワークショップです。
「身体」
「言葉」
「構造」
の3つの視点からのプレゼンの要素の体験を通して
自分の軸(プレゼンス)を磨きます。
◆平成29年◆
2月12日/2月26日/3月12日/3月26日 (全日日曜日) 詳しくはこちらへ