【思いを語って世界を変える〜プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ
写真は世界産業遺産、鹿児島市の「仙巌園」専属ガイドの中村こず恵さん。
先日、仙巌園特別企画「歩いて楽しむ薩摩切子ツアー」に行ってきました。
この企画は、(多分)彼女の発案。
彼女がいかに薩摩切子が好きで、勉強をなさっているか、
ガイドの質を高め、いわゆる「ガイド」から
「プロフェッショナル・ストーリーテラー」へ進化しようと
(この名称は私が彼女につけたんですが^ ^)
頑張っていらっしゃる姿を見てきたんですが。
今日の60分間のご案内、とても見事でした。
しっかりとグラウンディングした立ち姿の安定感。
全ての言葉が彼女の「中心」から、
彼女の「肚」としっかりつながって出てくるのです。
つまり…全ての言葉が「覚えました」レベルではなく、
「理解し」「納得し」「自分で体感した」
生きた言葉として発せられるのです。
なので、私たち参加者の身体の中にしっかりと入ってくる。届く。
毎日毎日、この歴史ある美しい庭園の中で呼吸し
キラキラ光る薩摩切子に触れ…
彼女は、きっと、毎日毎日ずっと、嬉しかったのです。
幸せだったのです。
その「嬉しさ」を。「感動」を。
自分が感じた「すごい!」「キレイ!」をそのまま私たちに伝えようとした。
純な切子の輝きのように、彼女は「それ」を忘れることなくしっかり身体に秘め、
そことつながって
今日の60分を創り上げた。
「伝わる」とは
つまり、そういうことです。
技術と知識と身体技能は必要ですが
根っこに「それ」がないと(彼女における切子の輝き)
美しいだけの造花になってしまいます。
造花には香りもない。柔らかな肌触りもない。
そして何より大切な
「場を震えさせるホンモノの波(振動)」がない。
何より
今日、彼女はきれいでした。
凛として匂い立つ菊花のごとく。
「そのことが好き」「伝えたい!」
という思い、使命。
それこそが、人を輝かせ
その「波長」こそが
「人を巻き込み、魅了する場」を創ります。