高校の頃、学校の文化祭の劇に一度出たことがあります。
その時の声が出なかったことといったら。
声を出そうとすればするほど喉に力が入って、喉が絞られて全然出ない。
今思えば、年齢独特なものもあったのでしょうか。
全身ガチガチで、何かと闘っているあの年の頃独特の。
その後、いくつかの体験を経て
自分の声が場に波となってわ~っと広がった瞬間の、その感覚は、
今でもはっきりと覚えています。
自分の中の何かがはじけて解けて広がる感覚と言いましょうか。
言葉にするなら「自分、解禁!」みたいな感じ。
思えばわたしにとって
「自分自身の人生を生きる」ということと「声が出るようになった」プロセスは
ぴったりと重なっているなあ、とあらためて思います。
さて
今回の企画は一人の「表現のプロ」を志す女の子との出会いがきっかけで生まれています。
彼女がやっていることは、声を必要とすることではないのです。
けれど、なんだか声が小さいのが気になる。
彼女はこれから、それこそ、自由自在に、場の空気を一気に塗り替えるような、
その場にいる人の深い魂までも揺り動かすような、
そんな「表現」の世界を目指すはずなのだけど。
このエネルギーで大丈夫かな?と。
彼女の遠慮がちな声と呼吸から
「まっすぐに自分を伝える」ことへの小さな不安ととまどいと、
そして「ホントはそうしたいんだ!」という
彼女自身も気づいていないかもしれない願いを感じながら
ああ、彼女と一緒にワークショップしたいな、と思ったのでした。
その根っこには、
かつて大きな声が出なかった…というか気持ちも願いも、何も伝えることが出来なかった
若いころの自分の姿と、少しだけリンクしているかもしれません。
今回、
対象は16歳から25歳。
声という切り口を使って、「伝える力」について
土台の力とエネルギーに揺さぶりをかけ開いていきます。
知識に加えて
「体を目覚めさせる」ことによってのみ得られる感覚であり、体験を味わいます。
まあ、何より味わってほしいのは
「体を響かせ、子どもに帰ったみたいに声を出す」ことの快感、なのですが。
自分からこんなにあふれ出るエネルギー。
これは、本当にちょっと世界が変わるような体験です。
今、まさに人前に立って「伝える」「人を動かす」ことをしている人。
例えば、学校や幼稚園の先生や
それに、これからそのようなことを仕事にしたい人、などにはきっと
即役立つものとなると思います。
そして何より
今の自身のコミュニケーションについて変えたい方。
さらなる小さな一歩を踏み出してみたい方にとって、きっとひとつ、
新しい世界が見えてくるような体験となることでしょう。
声を通して…
体を起こせ。
自分を起こせ。
世界が「あなたの本当の声」を待っている。
これから
自分自身をただ存分に鳴り響かせて生きる若い人たちへ。
初、under25のための声のワークショップです。
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◆コミュニケーションに必要な「身体センサー」があなたにはある?
◆「やる気」と声の密接な関係。
◆就職、面接…知っていると知らないでは大きな差が出る「声の話」。
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✿こんな方に✿
✱声が小さいといわれる人
✱声が通らないと思っている人
✱大勢の前で話すとき、なんとなく場がまとまらないと感じる人
✱人前で話をすることが多いが、それをあまり得意でないと感じる方。
✱ これから人の前で話す仕事につきたいと思っている方
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◆日時 9月13日(日) 13時30~16時45分
◆所 熊本市男女共同参画センターはあもにい
(熊本市中央区3丁目3番10号 096-345-2550)
◆16歳~25歳対象