「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「江戸東京~五感の旅」

昨日も
一昨日に引き続き美しい春と出会い。

もったいないので
そのことを描きます。

題して「江戸東京~五感の旅」。

中村公子のコーチングna日々♪-DSC_0307.JPG

隅田川。水上バスより。
50分かかってゆっくりと川を下りながら
浜離宮まで行きます。

途中の観光案内を聞きながら
東京にはつくづく
たくさん江戸が息づいてるなあと嘆息。

河岸から
松尾芭蕉が満開の桜を背に
船に満載になって
年に一度、陽気にはしゃぐ日本人を
眺めていましたっけ。
(正確には芭蕉の像ですけれど)

水上バスの展望デッキから体中で浴びる日差しと風。

目を開けていられないくらいキラキラしていました。

岸辺のピンクが目にやさしい。
あと…蛇足ですが

水上バスのエンジンの音と、燃料の?油のにおい。

あれは独特ですね。

中村公子のコーチングna日々♪-DSC_0309.JPG

浜離宮。
なんとも不思議な光景でした。

鳥の声を聴きながら

鼻孔いっぱいに青臭い菜の花のむせかえるような香りをかいで

「なつかしいですね」

などと言っているのに

その向こうに青空をバックにそびえたつビル。

根元から地を這い、ヤマタノオロチのようにダイナミックに枝を伸ばす「300年の松」

の向こうにやっぱりみえるのは

ビル。

まるでなにか、違う惑星に降り立ったような感覚を感じました。

門をくぐり

浜離宮の広大な敷地を一歩出た瞬間に

道一つを隔てて、高速道路のおびただしい車の音の洗礼が。

あっという間に「プツン」と

「江戸」が断ち切れてしまう、その感覚は

田舎では味わいようのない不思議なものでした。

え~。

「五感の旅」最後は味覚ということで…。

鯛めしです。

汐留の、美味しいと評判の鯛めし屋さん。

春の味覚を存分に満喫させていただきました。

旅先では

いつもよりずっと「今、ここ」のみにいて

その瞬間の感覚「のみ」をしっかりと味わっている気がします。

日常と切り離されているわけですから

当たり前と言えば当たり前なんですけれど。

駅の前のカフェでラテを飲みながら

街ゆく人を眺めていましたが

携帯を覗き込みながら足早にあるいていく人たちに

「みな、ここにいるけれど、ここにはいないんだな。(心はどこか、過去か未来か)」

としみじみと感じたことでした。

わたしも、帰るとおんなじ顔をして足早に歩いているんでしょうね。

アーカイブ
Copyright © Communication Works All Rights Reserved.