節分を過ぎ
心身ともにすっきりとしてきた感じがしている今日この頃。
「日本人はやっぱり節分を境に新しいスタートよ~」
などとつぶやきながら心地よい寒気の中を動き回っています。
冬は大好きな季節です。
よく思い出すのはこの詩。
「冬が来た
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になつた
きりきりともみ込むやうな冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た」
数年前
NLPのある講座で「変化のサイクル」というものを知りました。
自然界の摂理・動植物・人・組織・または出来事、ある関係性などなど…
およそ、この世にあるすべてのものがたどる
変化のプロセス。
創造
↓
成長
↓
成熟・複雑系
↓
動乱
↓
カオス(危機)
↓
ドロップ・オフ(手放す)
↓
休眠
↓
創造
成熟し、紅葉した葉をすべておしげもなく手放し
来たるべき春にむけて
吹きすさぶ寒気の中にただ立ちつくし「休眠」の時を過ごす木々のように
無駄なものをそぎ落とし
自分を研ぎ澄ますのに
この冬という季節はとてもあっている気がします。
息もつかせぬ寒風の中
凍りつく星空の下
冬は容赦なく、その鋭い刃物をつきつけるような強さで問いかけてくる気がします。
「お前は、何者なのだ?」と。
肥沃な土地に深くおろした自分の根を久しぶりに振り返り
そこから静かに滋養を得つつ
その根から育ち、今ここにいる自分の咲かすべき花について
あらためて思いめぐらす
節分なのでした。