先日は月一回の就職サポートのコミュニケーション講座で
若い人たちと一日過ごしていました。
終わってから
キャリアカウンセラーさんといつものように雑談をしていたのですが
その方が
「教員時代によく使っていた『レディネス』という言葉をつくづく思いだします」
とおっしゃったのが印象的でした。
(この方も、私と同じく、以前教員をやっていらっしゃったのです)
その日も、満杯、若者6人のカウンセリングを終えられたその方は
お茶を片手にふ~っと息を吐くと
しみじみと。
どんなにこちらが頑張っても
それが本人に伝わり、染みこみ、何らかの作用を起こすには「時期」がある、と。
「今は、とっても楽になったんですよ。カウンセリングをしながら
『時期は来る』と思うことができる。焦らないで待つことができる」
そういえば
知人のコーチ。
今、あるところで連続の講座を担当しています。
年代、背景ともに違う、多彩なメンバーでの講座ということで
さまざまな工夫をこらして講座を創っていらっしゃる様子が
以前から伝わってきていました。
そして
今日、その方からのメール。
「じわじわとボディブローが効いてきているみたいです^^」(ご参加の方々のことです)
思わず笑ってしまいました。
この方独特のユーモアたっぷりの表現です。
早速に返事を返しながら
コーチングですとか、そのほかもろもろ…つまり
変容、成長を意図して人とかかわるということは、(特に子どもに)
まさにそういうのもかもしれないなあと思いました。
その子の3年先、5年先、10年先に「ボディブロー」が
じわじわと効いてくる…。そのくらい、遠大な計画でもって、遠くを見据えつつ、いまのかかわりをただ続ける。
たとえ、今は伝わらなくても、それでも、その日へ向かって私たち大人は
黙々と種を蒔き、水をやり続ける。
芽が出て、花を咲かせるその日のために。
「天が下のすべての事には季節があり
すべてのわざには時がある」
という聖書の一節がふとよみがえってきたことでした。