昨日のこと。
いつもは夕方スタート、夜終了の研修なのですが
昨日は開始時間が早かったもので、午後には終わり
外に出ると、本当によく晴れ渡った空でした。
車に乗って
山のほうへ向かって少し走り出すと
しばらくして
キラキラ…
日の光にまじって、たくさんの水の粒が、さんさんと降り注いできました。
もう、目を開けられないくらいまぶしい。
ああ、こういうの「そばえ(戯)雨」っていうんだなあ…
と思いつつ、そのまましばらく。
やがて、雨はやみ、そのあとに広がった光景に
つい車を止めて見入ってしまいました。
雲が、いつにも増して、とても表情豊か、なのです。
夏の入道雲
それから、横になが~くなびく雲
これは、ぐるりと見渡すと、360度にわたって
空をとりまいています。
そうですね
水彩、色えんぴつ、油絵の具…
いっぺんに、いろいろな、質感の違う画材を使って描いた雲が空にいっせいに浮かんでいるかんじ。
いつもの10倍くらい、陰影と奥行きを感じる雲。
山が少ない土地なので、視界は360度の巨大なスクリーンに描かれている絵を見ているよう。
または「雲の競演」。
車を止めておける場所でもなかったのですが
つい、だいぶ長いこと、呆けたように見ていました。
この「雲の競演」
高速に乗ってからもずっとず~っと続きました。
もう、何度路肩に車を止めたくなったことか。
(さすがに、高速ですので、それはしませんでしたが)
道が単調なので、いつも「たいくつだなあ」と思いながら横切る平野も
遠めに見えるくすんだ色の団地の群れも
広大な空という絵画の前に、昨日は全てが美しく
ふと「全て完全」という言葉が浮かんだりするくらいに
心満ち足りた時間を過ごしながら帰ってきました。
雲よありがとう。