一昨年からずっと研修をさせていただいている
鹿児島市にあります
10名のプロジェクトメンバーとともにスタートした第2期の研修も
半年を経て、いよいよ終わりに近づいてきています。
今は、若手社員さんを中心に3チームにわけ
1チーム15人で、研修を行っています。
研修は月1回ですが、チームは3つありますので、わたしは月3回伺います。
こうなりますと、もうしょっちゅう顔を出しているわけで、なんだか皆様がますます近しく感じられるわけですね。
先日、「コンセンサスゲーム」のひとつ、「NASA実習」を
みなさんと楽しみました。
やったことのある方多いかと思います。
「宇宙船トラブルで、着陸予定地点からそれたところへ着陸してしまったあなた。
必要な荷物を選択して、無事母船とのランデブー地点まで移動しなければならない。
さあ、これらの品物に優先順位をつけよ!」というあのゲームです。
aマッチ箱
b宇宙食
cナイロンロープ(15M)
dパラシュートの布
e太陽熱利用の携帯用暖房機
f45口径のピストル
g粉ミルク1ケース
h酸素ボンベ45KG
i月面用上の星座標
j救命いかだ
k方位磁石
l水20L
m照明弾
n救急箱
o太陽電池のFM送受信機
これを、チームで
・多数決、ジャンケンNG
・全員の意見を聞いて尊重する
というルールのもと、チームでいかに合意を作るか、を学ぶゲームですね。
「いかに話し合うか」のところも興味深いかったのですが
わたしは、その「順位」を決めるその過程、考え方にお一人お一人の「ものの見方」「こだわり」
「大切にしていること」
を感じて、とてもとても楽しかったのです。
ますますお一人お一人を身近に感じられて。
あるチームは
「現実に即した優先順位」というよりは
月面に着陸した瞬間から、まるで一本の映画がはじまったかのように
上記の品物を使いながら、いかに母船までたどりつくかの「物語」を話してくださいました。
「先頭と後続、チームなのではぐれないようにお互いをつなぎ…粉ミルクで大切なたんぱく質をとりつつ
・・・そして、寒くなりこうやって布にくるまり…
いよいよ近くなってきたので、ここで照明弾をぱあ~んと!!…」
「優先順位」はおいておき、一番場内を楽しませてくれた
「冒険活劇」でした^^
(ちなみに、このチーム、順位は「最下位」^^)
以下、ものすごく真剣な顔で出た色々なお声。
●「照明弾は何発入っているんでしょうか?」
●「不時着したときに、宇宙船は大破ですか?それともある程度は使えるんですか?それによって今後の
展開がぜんぜん変わってくるんですが…」
(え、どうして~??すごいな、この人の着眼点)
●「いかだは…いかだは…」
(え、何ですか?)
「…何でできているんでしょうか??」
(いや~、木じゃないとは思いますが…)
みなさん
お仕事と同じように、全力で体中で考えていらっしゃる様子は、本当に楽しいものでした。
終了後
「仕事以外のことを話すと、こんなに色々な話が出て、ふくらむんですねえ」
「みんな、違うねえ」
「とにかく楽しかった!」
というお声がたくさん、でした。
どこの会社もなのでしょうが
こちらのみなさまも『激務』です。
営業の方などは、1時間、2時間の遠方から夕刻の研修に間に合うように
一生懸命に帰ってこられます。
一日一日を
そしてその積み重ねの一ヶ月という時間を、みなさま全力疾走している感じが
いつもありありと伝わってきます。
そんな中での『月1回の放課後の部活動』ののりで
楽しんでいただけるといいな、頭や気持ちをリフレッシュしていただけるといいな
そして
この時間を通してチームとしての「つながり」がより強固になってくれたらいいな
お互いのいろいろな面を発見してもらえたらいいな
そんな思いをこめて
この時間をずっと創ってきたのですが
みなさまのわきあいあいあ
喧々諤々と楽しんでくださっている姿を見ながら
わたし自身が多分一番楽しくて、幸せな気持ちになっていたかもしれません。
あらわすなら
「ああ、この仕事をやっていてよかったなあ」
というかんじでしょうか。
また、しみじみと…そう感じていたかもしれません。