今年も残すところあと一日
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
何かと忙しかったこの12月
たくさんの方々と出会い
よき時間をともにすごさせていただいたのですが
そのひとつひとつをじっくりと味わうゆとりのないまま
気がつくと今日、30日を迎えています。
なんと、もったいない…。
というわけで
今日はその日々の中から一つ書かせていただきます。
22日、出水のお話です。
「鹿児島県出水市」
冬場、鶴が渡来する地として有名なのですが
この出水に「武家屋敷群」があります。
同じ県内にいながら、一度も訪れたことがなかったのですが
今回、訪れてみてびっくり。
一言で言いますと「ここだけタイムスリップ…??」
さて
この武家屋敷群
(正式名称「出水麓伝統的建造物群保存地区」)は
『面積約44ヘクタールの広さを有し
出水市指定文化財である、出水假屋門・武家門・石垣・生垣や竹添屋敷など4軒の建築物があるほか、伝統的建造物として特定された建造物などがほぼ昔の姿で残っており、当時の面影を今に伝えています。』(出水市HPより)
まあ、ここだけ違う空気が流れているんですね。
こんな感じに、その地区一体が保存地区に指定されており
もちろん、この中に保育園などもあって、普通に
みなさんが生活なさっていらっしゃるのですが
ここだけ、空気が違う。
静寂と言いますか、森閑といいますか。
ほんとうに心地よいのです。
これは小学校の門
ふつうにこんな門の家がたくさんあり
その中には人が生活していらっしゃるお家も多い。
お庭を見せていただく際に
「○○さあ~ん、みせっくいやいなあ~」
(見せてくださいね~)
とガイドさんがお声がけをして
お庭を拝見するのも
とてもアットホームな感じです。
道の突き当たりに
設置してある「魔よけ」の石
石敢当といいましたっけ
「他にもありますから探してみてください~」
とガイドさん
そうそう、各家が「生垣」としてつかっている木も
椿もあれば他の木もあり
それに、敷地内にはちょうど「なつみかん」様の大きな黄色い
実をつけた木が多く…
なんでも、平時であっても常に「戦」を視野に置いたしつらえに
やはりなっていたのではないかと。
ここは、中まで拝見することができます。
ココで見つけたこんなもの
お菓子をつくる「型」なのだそうですが。
ゆすの木で作ってあるそうでどっしりと重い。
裏を見ると、なんと…
「嘉永六」の文字
ペリーが来たころではないか…。
いっきに「人が生きていた」実感を感じます。
午後
この、出水の武家屋敷をガイドなさっているガイドさん方へのコミュニケーション研修を
させていただいたのですが開口一番、感無量
「ここは宝石みたいな土地ですね」
まさに、稀有な土地。
こんな一群が、今もあるということ。
そこだけ、タイムスリップしたかのように、ひっそりと、忽然と息づいているこの場所があるということに
心から感謝の気持ちがわいてしまい、そう言いました。
さて
日本中のみなさま、どうぞ、鹿児島は出水の地へ
お越しくださいませ。
タイムスリップしに、いらしてくださいませ。
この武家屋敷群の長い歴史をひもとき
(関ヶ原少し前に端を発するらしいですが)
ひとときの「時の旅路」にいざなってくださるガイドの方々が
みなさまをお待ちくださっておりますよ!
(マスコット 鶴ノ進くんです→)