9月下旬に
わたしの通っている社交ダンスの教室の20周年パーティーがあります。
で
そのときに柴田淳の「椿」で踊ることにしました。
(どんな曲?という方はコチラ)
http://www.youtube.com/watch?v=e1FdrCiftKk&feature=related
日本語の歌詞の曲で踊るなんて今までなかったんですけど
最近どうも「日本語の美しい言葉の響き」に惹かれるもので
こういう曲で踊ったらどんな踊りが踊れるかなあ…と思い。
「言葉」を体で感じながら踊ると、どんな踊りになるんだろう、と。
この曲は5分半くらい。
これを3分に縮めなめればなりません。
で
昨日、音響を専門にやっていらっしゃる方のところへ伺ったのですね。
これが…面白かった。
わたしは音楽には全くまったく詳しくないので、
全て見るもの、聞くものが始めてのものばかりで、もう、未知の世界で
正直言って「大興奮」。
こんな機械があり
そして、画面にこんな「声紋鑑定」みたいなものが出て
始めて聞く曲みたいですのに
その方は
曲を聴きながら
「Aメロ~」
「Bサビ~」
と言いいながら
どんどん声紋鑑定(みたいな)画面に線を入れていく
曲の構成を把握していくんですね。
ちゃっちゃっと。
で、それが終わったら
「さあ~て、どうつなげるかなあ~」
(か、かっこいい~)
ただつなげばいいってものじゃあないんですね。
例えば
1番と2番、全く同じ旋律でも、リズムの刻み方が違っている。
(確かに、一番の出だしはメロディだけが流れる感じで
2番からしっかりとリズムが入ってきてるんですよね)
そうすると
踊りとしては、1番をカットして「イントロ→2番」と飛んだほうが踊りやすい。
(この方は、たまたま社交ダンスにもとてもお詳しい方だったのです。
「ルンバだったら、ある程度リズムがはっきりしていたほうが踊りやすいでしょう」と
的確なアドバイス!)
だけど、わたしは一番の「メロディだけで静かに始まる」感じをとても気に入っているので
そこは生かしたい。
その部分でどう踊ろう…なんて楽しみに考えていたわけで。
そうすると
「そうですか~」と、一番を生かしてくださり
でも、出来上がった曲を聴いてみるとトータルで
「途中からいきなり盛り上がってます」みたいな曲になるらしく
(なにせ5分半を3分に短縮ですのでね・・・)
そうすると
1番途中→2番後半→…
というふうに、不自然でないようにまたそこで一操作。
音の加工なんかもして、実に自然な流れに。
歌詞も、ほぼ違和感なく、
無事「椿3分ヴァージョン」
完成いたしました
なんだか嬉しくてですね。「これは、わたしの曲だ」と。
いただいたCDを握り締めて帰ったことでした。
さて
この3分の曲
とても愛着を持って大切に、心をこめて、楽しんで踊れそうな気がしています。
なぜなら
それはやっぱり、あの「創作過程」
(制作、ではなく、あえて創作、と^^)
があるからかな。
時間をかけ、それが形になるところに自分も立ち会ったということ。
そして
作ってくださった方からすると、いつものお仕事の一環で
時間的にもそんなにかからなかったのものなのでしょうけれど
わたしからすると、
「わたしの希望を聞いてくださって、丁寧に、しかもプロの技を駆使してわたしのために作ってくださった」
とても嬉しい、ワクワクと高揚する時間だったということ。
プロの技というものが
周りの人にもたらすものは、その仕事の「結果」だけではなく
< p>本当にいろいろなもの、色々な感動があるのだなあ、と
実感した
とても楽しい体験でした。