昨日の「どうする家康」。
女の子(阿月ちゃん)爆走の回。
時代もので走る場面で、100M走の走り(現代の走り方)で
思いっきり全力疾走するのがいつも違和感だったのですが、
昨日はちゃんと「ナンバ走り」でした♪
(手を身体の横で上げ下げして、変な走り方だなあと思った人も多いのでは。
ちなみにあれが本当にそのまんま、当時の通りなのか、
もちろんわたしにはわからないのですが)
以前、この「ナンバ走り指導」の方の動画を見て
「ナンバ走り」を習得しようとしたことがあるんですが、なかなか難しくて。
(ナンバの動きを日々の動きに取り入れられると身体が楽で効率的、と聞き)
(動画はこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=G29X8CBlzBs
昨日、確かにこの走りでしたよね。
子どもたちも、役者さんも頑張ってたなあと。
(こういう細かい考証が地味に嬉しい)
* * * * *
「日本に「西洋の動き」(運動・体育)が入ってきたのは、
幕末。
幕府によるフランス軍事顧問団の招聘による。
明治以前、日本人には
身体と心を分けるという概念がなかった。
(「カラダ」は死体のことで、
生きているこの身体は「み(身)」と言った。
それから約160年。
生活様式の変化とともに、わたしたち日本人は
「日本人の伝統的身体」「身体技術」
というべきものを忘れ去りつつある。
そして、
身体は「もの」として扱われ、
「ここを5センチ細く」
と…
自分の身体をモノとして
(商品のように)
「評価する」ようになった。
身体と心、精神はつながっている。
身体技術が受け継がれないと、
精神も受け継がれない。
(それを「感じたことがない」「感じられない」わけなので、本質は伝わらない)
160センチに満たない身体で
40キロのセメント袋(当時は重かった!今は25キロらしい)
を担いで軽々と山道を登っていた父の
腰肚を要とした使い方、腰の座り具合、力の出し方。
足のひかがみ(膝裏)の使い方等々…
弟には受け継がれていない。
(もちろんわたしにも)
日本人はどこへいくのか?」
* * * * *
昨年春のわたしのセミナー
「日本人の身体と精神と言葉の話
ーわたしたちはどこへ行こうとしているのか?ー」
からちょっと抜粋してみました。