「声のワークショップ*リハビリ♪」
なるものを5月末からやっています。
ご時世で、セミナーを休んで約3ヶ月。
研修業務も休み。
身体が鈍るなあと思い、トレーニング方々始めたのですが、
一人でやるよりは、と思い、
「来たい人来てね」
と声をかけ、密とやらにならぬよう30畳の大広間に少人数で…とやっているのですが。
で、
その第2回に、小2の女の子がやってきました。
高校生より下はセミナーをやったことがないので、
「おう、小さい!」
となんだか物珍しい可愛い生き物を見るような感じもあり。
基本、「お子様の扱い」というのもはわからないので、
いつも通りだったんですが、そう言いながらも観察するに、
「すべての活動において、なんら遜色ない」
「一度の説明でスルリと理解し、参加してくる」
「リズム感、文章の波に乗ってくる感覚はむしろ大人よりいい」
しかも。
一つの作品を、「どう読むか?」と…
つまり、どこをどうばらけ、または一緒に声に出す、
などなど…その場で軽く、いわば
「演出プラン」をみんなで出し合いながら、
サクッと作っていくんですが、
明らかに、彼女がぽそっと呟く「プラン」をみんなでやってみると
「いい」。
「しっくりくる」。
「盛り上がる」。
私が持っていったものは流石に漢字だらけで、
(またもや講談を持っていった^^)
紙に「ふりがな」を書き込む余白すらなかったので、
この日はやらなかったんですが、
きっと彼女は、
「読み仮名」さえ書ければ、
とっても楽しんでくれたろう、
(見てみたかったな。残念だったな)
と思ったのでした。
何度かブログにも書き、
熱く語っていますが、
「子どもを見くびるな」
「子どもにこそ本物を」
「口当たりのいい(大人が勝手に「子どもにはわからないだろう」と改変した)紛い物ではなく、
噛みごたえのある良質のものを」
子どもは、
私たちが思っているよりずっと、
「見えている」
「知っている(知識ではなくても、身体が知っている)」
そして
「出来る」
のです。
(思い出せば、教員の頃、生徒をみていてもそうでした。
いつもはるか予想を超えて、創造し始める。
任せれば任せるほど生き生きと、すごい力で成長していく。
だからこそ、私たちの仕事は、
「未だ世に出る前の、目の前の、なんでも吸収してしまう
若木たちに、どれだけ、
『自分の心身でちゃんと生きて、
体感してきた(ココ大事)本物を提示できるか』
であった、
し、今もそうだ、と思うのです。単なる知識ではなくてですね)
* * *
※私の「リハビリ」に付き合ってもらっているという形なので、
参加料は無料なんですが、一つだけ持ってこないといけないものがあり、
それは、
「自分が声に出して読みたいもの、語りたいもの」
氣張ったものを持ってこなくても、
例えば好きなお店のコースメニューでも、家電の取説でもOKよとお伝えしているんですが。
この日は、下記の「お題」が集まりました。
《この日のお題》
①いるか
「ことばあそびうた」より
谷川俊太郎 詩
瀬川康男 絵
福音館書店
②そうだ村の村長さん
阪田寛夫
「しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩」より
はせみつこ 編
飯野和好 絵
冨山房
③わらべうた
♪ほ ほ ほたるこい
♪ほたるこい
譜「にほんのわらべうた④楽譜とCD」より
近藤信子
福音館書店
④「Happiness」(ハピネス) 嵐
⑤【ちょっと一息】
「みるなの座敷」(ご参加者演じる「素話」)
⑤風の又三郎より一部
「声に出して読みたい日本語」より
斎藤孝
草思社