もう長いことお付き合いしている方なんですが、
クライアントさんと
「リソースを確認してみましょう」
という流れになり、
一緒に声に出して、確認してみる場面があったのです。
リソースって、つまりこういうものでしたよね!と。
リソース=資源。
コーチングを勉強し始めた、ものすごい初期に、この言葉を知りました。
リソースを探し、人に伝えたり、伝えてもらったり…という練習を何度もし、
結構な感動ものでしたっけ。
時がたち、程なくすっかり『業界用語』になってしまい
なんの氣無しに、
「リソースは何?」
「リソースがさあ~」
という使っていたんですが。
*
「そのことに直結する能力や資格や…と言ったものはもちろん、
時間
お金
性格
思考パターン
過去の体験(成功、失敗にかかわらず)
などなど、でしたよね」
「年齢・身体的能力や特徴…
なんてものも場合によってはリソースになることがありますね」
「人の繋がり、なんていうものも大きなリソースですよね、
自分がそのことができなくても、知らなくても、
できる人がいる。
知っている人がいる。
持っている人がいる」
と二人で確認し、
「探すというより、思い出してください!」
という言葉で、その時間は終わったんですが。
*
何を書きたいかと言いますと、
この流れを通して、何よりわたし自身が、
ああ、自分はなんて豊かなんだ。
たくさんのものを持っている。
と思い出してしまった、ということを言いたかったのです。
意識しないでいると、
つい、わたしたちは「不足」に目が行きがちです。
そして、全てを一人でやろうとしたり。
「あれがない」「これができない」と悲しんだりしますが。
でも。
なんだ、こんなにあるじゃあないか。
なんだ、自分一人でやらなくていいんじゃないか。
と。
ものすごく実感してしまいました。
ああ、心穏やか。
*
「意識してみる」
ということは大切です。
意識することによって、日常の薄い膜に覆われた彼方から。
雑多な夾雑物の流れから。
流れていく激流の中から。
しっかりと立ち上がってくるものがある。
なんと言いますか、ものすごい情報の中で
わたしたちはいつも「山のあなた」だけをみてしまいがちですが、
(ああならねばならぬ、これがなければならぬ、こうしなければならぬ、と)
それはなんだか、わたしにとって、
例えば常に熱い鉄板の上で炙られ、飛び跳ねているような焦燥感なんですが。
明確に焦点を当てることができれば、
いつでも、宝は「ここに」あるのです。
わたしたちがまずなすべきことは、
遠くの楼閣や、キラキラしたものに照準を合わせることではなく、
今この瞬間の「自分自身」に
焦点を合わせることなのです。
(と、まさに自分自身に言い聞かせているわけですが)
今ここにある宝。
今ここにある豊かさから、
わたしたちはいつもここからしか出発できないわけですから。
どうぞ、ぜひ、思い出してみてください。
改めて、書いてみてください。
ご自身がもはや持っている豊かさの数々を!
きっと、元氣になったり
新しいことを思いついたり、
誰かに連絡を取りたくなったり…
いろんな氣持ちが湧いてくるかもしれません。
何より、
山ほどの感謝、
溢れるほどの感謝、
太陽が降り注ぐような感謝の氣持ちで
身体中が溢れるんじゃないでしょうか。