「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「『自分でいられた』ときの表情ほど美しいものはないーフィギュア男子フリーのドラマ」

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全くもって詳しくないですが、フィギュアスケートファンです。

子どものころから一家そろってNHK杯を見るのが楽しみでした。

 

 

 

さて。

平昌オリンピック、フィギュア男子シングル。

羽生君、昌磨くん、おめでとうございます。

 

 

 

わたしの10000倍フィギュアが大好きで、

今回平昌にも行った知人と

(男子シングルをばっちり現地で見たそうで!すごい!)

以前、

「羽生君は天の精。昌磨くんは大地の精」

と話していたんですが。

 

 

天を自由に飛ぶ透明な羽が背中に生えているような羽生君。

ぐっと大地に根を張って、

ぎゅいいん…と大地からのエネルギーを吸い上げているような

昌磨くんであったなあと、今回もそんなふうに思いながら見ていました。

 

 

 

 

そして、田中刑事選手。

めったにない、鹿児島でのアイスショーで直にその滑りを見たこともあって、

なんとなく氣になる刑事くん。

 

 

今回のフェデリコ・フェリーニメドレー。

 

あれは本当に「物語を紡ぐ」曲で、

(それが出来ないと、より『出来ていないこと』が目立つ曲)

たとえ、どんなにジャンプで失敗しても、

笑って、軽やかに飄々と、滑らなければならなかった。

その世界を表現しなければならなかった。

 

でも、団体戦で、彼はそれが出来ませんでした。

もう、テレビを見ながら

「笑うのよっ!刑事!ジャンプがなんじゃい。あなたの滑りを見せるのよっ!」

 

 

 

と一人念じながら見ていました。

 

 

刑事くん、そんなに固まらないで。

顔を上げて。

深呼吸して。

自分の身体の中心の炎と、曲を同調させて、共鳴させて!

そうしたら、その炎はちゃんと高らかに燃え出すから。

その炎は観客まで容易に覆ってしまうはず。

 

 

まあ、

オリンピックですもんね…。

採点競技ですもんね…。

なんだかんだ言ってもジャンプ命の競技ですもんね…。

もう、あの舞台で滑っている、ということ自体がすごいわけですが。

 

 

 

自分でいられなかった。

「これが僕だ!」と…。

存分に発揮することができなかったというのは辛いだろうな。

とそう思いました。

 

 

 

 

 

そして、個人戦フリー。

何よりうれしかったのは

彼の「表現」が伝わってきたこと。

刑事くん、ちゃんと笑っていました。

刑事くんの差し出す手の上に、空氣があり、世界が見えました。

 

ああ、よかった。

 

今、刑事くんは「その瞬間」を生きている。

もちろん、100%じゃないかもしれないけど、

ジャンプのミスはあったけれど、

でも、彼はあの場を楽しんでいる。

そうじゃないとあの顔はできない。

 

本当に、それが何よりよかった、と思いました。

 

 

 

 

これからもまた、フェデリコ・フェリーニメドレーを滑ることがあるんでしょうか。

本当に、100%表現することを楽しんでいる刑事君を

また見てみたい、と思いました。

 

 

 

 

転んでも、ミスしても

とてもすがすがしい表情でキスクラに座っている選手もいます。

人間にとって何より大切なのは、

成功や失敗の数ではなく、「自分であったか」「自分を生きたか」。

その場面の数なのだなあと思います。

 

 

男子シングル。

4分半の個性あふれるたくさんの旅にいざなわれた、

幸せな時間が終わりました。

あとは女子シングルとアイスダンス。

楽しみです。

 

 

 

 

追伸:

仕事柄よく「人前で緊張するんです」という相談を受けることがあります。

まずもって言いたいのは

「緊張はなくならない」。

緊張は人間の生体反応として当たり前、いや、なくてはならないものだ、

(むしろ、緊張を愛でよ、なのです)

ということを前提に、何が出来るか、なのですが。

 

そのことについて、次回書いてみます。

 

 

 

「自分の響きを奏でて生きる

― 立春~春分の日・期間限定体験セッション」

 

上に書いた「緊張」とも関わってきますが

「自分とは何者か」

「自分の使命とつながる」

と、緊張は、表現のエネルギーへと転化されるのですよね。

そんな些事はどうでもよくなる、という。

 

自分の中が整理されると、本当に

些末なことに惑わされにくくなります。

すっきり芯がとおります。

 

「自分の響きを奏でて生きる~
 立春~春分の日・期間限定体験セッション」

https://peraichi.com/landing_pages/view/kanaderu

●期間 ~3月21日(春分の日)まで
 

 

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