みなさま
新年あけましておめでとうございます。
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
先月26日に、髪を切りました。
自宅から約1時間。
車を走らせ、向かった先は山里にある古民家を改築したとあるヘアサロン。
クライアントさんが紹介くださったお店、ということもあるんですが
ここに行ってみようかな♪
(年末の押し迫ったこの忙しい時期に、山奥を走りに走って1時間も!)
と思ったのは
さっきも書きましたが、古い厩を改築したお店、ということ。
一階にはカフェ併設、ということ(これは大きい!)←無類のカフェ好き
それに、その立地条件。
「結構長い橋を渡ってすぐの場所にあるんですが
この橋、車の離合もできない細い橋なんですよ」
そう
クライアントさんがおっしゃっていたのが興味津々で。
「離合もできない橋ってすごくない?どんな山奥?もしかして、吊り橋!?」
とかなんとか、想像は膨らみ。
さて
「橋」というものは
メタファーとしての意味を含ませて使われることが多い言葉です。
「平和の架け橋」とか。
そして
物語の中でも「ある役割」をもって登場することが多いアイテムです。
そういえば!
わたしの好きな「精霊の守り人」もはじまりはこんな一節。
「バルサが鳥影橋を渡っていたとき、
皇族(おうぞく)の行列が、ちょうど一本上流の、山影橋にさしかかっていたことが
バルサの運命を変えた」 (上橋菜穂子 「精霊の守り人」より)
流浪の女用心棒バルサと一国の皇子チャグム。
出会うはずもない二人の人生が交錯したのは「橋」。
あの橋を渡った瞬間、それはまさに、それぞれ未知なる自分の人生のステージへと
移行した瞬間でした。
偕成社「守り人シリーズ」より バルサとチャグム
こっちは綾瀬バルサ もうすぐ第二期がはじまります♪NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」
そして
この物語は、再びこの「山影橋」で終わりを迎えます。
広大な冒険を終え、チャグムが皇子としての自分の世界へ戻るとき
この橋を渡って戻ってゆくのです。
大勢の臣下にかしづかれ、牛車に乗って…。
それははじめと全く変わらない絵なのですが、でも、そこにいるのは
大きく成長した「新しいチャグム」なのです。
「行って」「還る」。
境目を越えて、未知の世界へ旅立つ。
これは、冒険物語の王道です。
古今東西、すべての冒険物語にはこの形が組み込まれています。
人は
ある日「旅立ち」への目覚めの鐘の音を聞きます。
そして
望むと望まざるとに関わらず、押し出される。
まどろみの中に心地よくいた「村」から旅立つときがやってきます。
門をくぐる
橋を渡る
…
いろんな形で「境目」を超えて、未知の世界へと一歩を踏み出すのです。
これも大好き。勇者ヨシヒコシリーズ
「橋」は境目であり、物語の世界においては「つなぐもの」。
「こちら」と「あちら」。
「日常」と「非日常」。
「過去」と「未来」。
「聖」と「俗」。
冒険物語において、
主人公は橋を越えて未知なる世界へといき
仲間と出会い、冒険をし「変化して」再び元の居場所へ還るものなのです。
たくさんの宝をたずさえて。
話が戻ります。
年末、リセット&リフレッシュの意味を込めて数時間、隔絶された世界へ旅立つなんて
(しかも、細い細い橋を渡って♪)
なんて、今の時期にぴったりなサロンだろう!
と思ったわけなのでした。
そして…橋を渡って「冒険」を終え
無事還ってきたわたしです。
はい、もちろん「美しく成長して」帰ってきましたとも!
みなさん
今年は「越える」体験をなさいますか?
「越えて」どこへ行きますか?
今年の、あなたの旅はなんですか?
旅立ちの鐘の音が、聞こえますか?
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
日常を「越えて」いく冒険のご紹介↓
「声」の語源は「越え」からきている
と書いていた能楽師さんがいらっしゃいました。
声と言葉と身体と
それをつかさどる無意識の世界をひもときながら
「かけねなしの自分の存在」から伝える力を探求します。
それは、ひとえに「新しくて(実は懐かしい)自分と出会う」旅そのものです。
「思いを語って世界を変える
~プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ」
「情報を伝達する」という世界を超え
「相手の心を動かし、行動を変え、変容に導く」プレゼンテーションのためのスキルを磨くワークショップです。
人がみな持つ「恒常性維持機能(変わらないでおこう、という機能)」を軽やかに超えて、深く聴き手の無意識レベルにまで届き、あなたの大切な人たちを変化へと導く可能性を高めるためのプレゼンテーションの力を
「身体」
「言葉」
「コンテンツの構造」
の3つの視点から磨きます。
◆平成29年◆
2月12日/2月26日/3月12日/3月26日 (全日日曜日) 詳しくはこちらへ