昨日、伯父の整体院に行ったと書きましたが
そこで興味深いものを見せてもらいましたので、みなさんにもお見せしたく。
革のよろいです。
伯父のところに行くと
いつも、伯父の昔話に花が咲くのです。
戦時中の話や
見たことのない祖父や祖母の馴れ初めの話など…
知識としてして知っている時代に、生き生きと生きた人の
皮膚感覚が加わるようで、とても楽しいのです。
そして
昨日はこの「種子島でもらったよろい」の話で盛り上がったのです。
伯父の奥さん、つまりわたしの伯母。3年ほど前に亡くなりましたが
種子島の出身で、しかもだいぶ「よき家」の出だったそう。
小さい頃の伯母はほんとうに大切にされていて(鹿児島弁では「てねん(丁寧に)されちょせえなあ~」となる)
「何もしなくてよかった」らしい、などなど…いろいろと話をききましたが…。
伯父は、その関係で、今も種子島に行くことがあるらしいのですね。
このよろいは「種子島家」の古い家の中にぽつねん、とあったものなのだそう。
伯父がもらいうけて、保管していたのですが
歴史資料館へ寄贈することになったとかで、それなら…と、「次のお客様がやってくる」としぶる伯父を
拝み倒して、見せてもらったのです。
そして、硬い。硬いというか、乾燥しています。からから。
昔からこうだったのか、時間がたってこうなったのか。
これを身に着けて戦うと、あちこちすれて痛そうだなあ・・・
とそんなことをふと思ったり。
前にうっすらと家紋が残っています。
そして、前のパーツと後ろのパーツを組み合わせて着用するように
なっています。
結び合わせたであろう、紐を通す穴が残っています。
後ろの下部に、同じ素材の革で房のような
飾りがついているのですが、すっかり朽ちてしまっています。
どんな人がこれを身に着けていたんだろう。
これを身に着けて、戦をしたのでしょうか。
軽輩の方々が身に着けていたのじゃないかと
なんとなく思ってしまうのですが。
(テレビで見る「立派なもの」とは違いますので)
「よろい」というと
テレビで戦国武将が着ているようなものしか見たことがなく、どうも「飾り」のイメージが先行してしまうのですが
やけにリアルな革のよろいに
身近な道具として、これを着て、手入れなどしていた人のことなどを感じたことでした。
…以上、「種子島のよろい」のお話でした。