わたしたちがなすべきことは、自分自身でいること。
そして、自分の本質を余すことなく形にし、表現することである。
自分と家族。
自分と仕事。
自分と社会。
自分を取り巻く世界とのよりよいコミュニケーションは、自分自身とのよりよいコミュニケーションの度合いに比例します。
わたしたちが、何より関係をとるべきは、まず「自分自身」です。
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自分の中に、たくさんの自分がいることがありませんか。
「あっちへ行け」「こっちへ行け」と声をあげるたくさんの自分。自分ではない、と認めたくない自分。時には忌避したくなる自分もいる。
わたしたちは知るべきことがあります。それは、
「幼い頃から今まで、一つも『無駄な自分』はいなかった」ということ。
「忌むべき自分」「嫌悪する自分」。
それらも、実は、わたしたちのために、その時できる方法で、必死に、良かれと思ってその思考、行動を起こしたのであり、土台の願いは全て、
「あなたよ。幸せであれ」
ただ一つであったということ。
そろそろ「迎えに行く」時がやってきたように思います。置いてきた自分。自分の本当の願い。
これまでの、全ての瞬間の自分を軽やかに連れて歩き出す。強みに変える。
自分の中に埋もれている宝。かつての自分との約束。
それらを発掘し、埃をはらい、大切に掌に乗せ、そして、「それを生きる」人生を始める。(もともとそうであったように)
それだけが、わたしたちがこの世界に本当に貢献できる、実にたった一つの方法であり、あり方なのです。
勇者は門をくぐり、住み慣れた村から旅立つ。
人は、人生の中で何度も「旅立ち」を迎えます。
あなたも、何度目かの「旅立ち」の時を今、迎えているからこそ、今、ここ、この場所でこの文章を読んでいるのではないでしょうか。
その旅をご一緒できたら、嬉しいことです。
クライアントさんの旅
これまでのクライアントさん、
セッションのテーマ(抜粋)
◇仕事ー自分らしく、納得のいく成果を出す
- 関わっている企画を、最高のものに仕上げたい。
- やることが多くて頭の中が散らかっている。整理したい。落ち着いて効果的に進めたい。
- 周囲の目を気にせず、自分らしく能力を存分に発揮したい。
- 大勢の前で講義をしなければならない。どうすればしっかりと伝わるか?
- 人前で話さなければならないが、緊張する。
◇対人関係ー我慢ではなく妥協でもなく
- 周囲に対してつい我慢してしまう。
- リーダーとして、感情をコントロールして言葉を出したい。
- 言っていることがなかなか相手に伝わらない。もっと変わってほしいのだが。
- 所属するグループ内で、自分と周りの価値観が違いすぎる。どう付き合うか?
- チーム内にコミュニケーションしづらい人がいる。どうにかしてうまく関わっていきたい。
- 家族に対してもっと優しくなりたい。(ついイラっとしてしまう)
- こういう時/こんな人に/こんな状況で「なんと言えばいい?」(コミュニケーションの多様性を広げたい)
◇人生の方向性ー自分の北極星に照準を合わせる
- 心身ともにベストな状態にいつも自分を整えておきたい。
- 人生の岐路を迎えている。進む道を明確にしたい。
- (特定の状況において)自分自身が、どうあることがもっとも大切なことか?自分の「在り方」を明確にしたい。
- 「この出来事」から何を学び、今後の人生にどう生かすか?ー学びを得て、前へ進んでいきたい。
- とにかく何かモヤモヤしているので、話してまず問題点を明確にしたい。
自分のための「仕組み」を生活に組み込む
コーチングとは何をすることなのか、の基本的なところですが、
定期的に、時間を決めて、クライアントさんにとって必要なこと、話したいことを
話してもらう、という形になります。
ある人にとってはこの時間が「作戦会議」に。
ある人にとっては、例えて言えば「戦国武将の茶の湯」のような時間にと、
様々な雰囲気になるのが面白い。
わたしたち(コーチ)も、場面によって、人によって、様々な役割をこなします。
「鏡・共鳴版・伴走者・ナビ・ストーリーテラー…」
どんな時間でも良いのですが、一つ、共通することは、
「白熱の会議」であれ、「静寂の茶の湯」であれ。
ある期間、継続してその人の生活の中で、ご一緒させていただくことで、
より効果を発揮する時間である、ということです。
「自分のためだけの」コミュニケーションの時間を仕組みとして生活に組み入れる。
意志の力だけでは進み難くても「仕組み」がそれを助ける。
それも、コーチングの大きな特徴であり、利点です。
よくある質問
Q
こういったものは、何か特別な人、もしくは「問題がある人」がやるというイメージがある。自分に必要かどうかわからない。
A
楽器は定期的に調律をしないと音がずれます。身体も定期的にメンテナンスをする。それが、健康で快適な生活のために大切だとわかっているし、何より気持ちがいい。そういう時間ではないかと感じています。
「特別なこと」「特別な人がやるもの」ではなく、定期的な調律や、常に通うジムや整体と同じレベルで「誰にでもあっていいもの」「生活(人生)を快適にするもの」そして「必要なもの」だと考えています。
Q
こういった「セッション」というものを全く受けたことがなく、いきなり受けることが、体験であっても緊張するが、大丈夫か。
A
事前に、どのように実際のセッションが進むのか、等、丁寧に説明をしますので、安心して体験していただけるかと思います。また、そのちょっとした緊張感というものも、「張り」として味わい、楽しんでいただければと。それはまさに、「一歩進もう」としているからこそなわけですし。
Q
音声通話のみでのセッションだということだが、直接会わないで効果はあるか。
A
聴覚から伝わってくる情報の量は半端なく、対面とはまた違ったセッションの面白さと精度があります。聴覚に集中する分、声の大きさ、抑揚、しゃべる速さ、呼吸、間合い…すべてがそ、の奥にある「クライアントさんの状態」という情報を伴って雪崩のように流れ込んできます。
お話しされる側としても、その感覚を楽しんでみていただければと思います。
セッションまでの流れ
①お問い合わせフォームより、お問い合わせください。
メールにてお返事をさせていただきます。(場合によってはお電話させていただくことや、お目にかかる場合もあります)セッションを受けてみようと思ったきっかけや、ご質問などをお聞かせください。
※メール、もしくはお電話、対面による最初のヒアリングで料金が発生することはありません。
②セッションスタート決定
セッションを受けることが決まりましたら、セッションの方法、曜日や時間、回数等の打ち合わせをします。
第一回セッションの前日までに、所定のセッション料金をお振込みください。
③第一回セッションスタート
お時間に、所定の方法でご発信ください。
形式・時間・料金
⚫︎形式ー電話・Zoom・Skype・Facebookメッセジャー等による音声通話セッション
⚫︎期間ー3ヶ月~
(スタート時は、3ヶ月で1セットとなります。その後は月ごとの更新となります)
⚫︎時間/回数/料金
・1ヶ月 2回(60分✖️2回) 33000円
3回(60分✖️3回) 49000円
・1ヶ月 2回(30分✖️2回) 18000円
3回(30分✖️3回) 27000円
・体験セッション 60分 10000円(1回のみ)
※時間、回数等、ご相談ください
※現在、対面セッションは休止しています
さいごに
わたしが初めてクライアントとしてコーチングセッションを受けたときのテーマは「転職」。
が、今になって思えば本当にそれがテーマであったか、よくわからないのです。
そのとき勤めていた会社に、結構な閉塞感を感じていました。
初めて「コーチ」なる人物に話を聞いてもらったとき、
「中村さん、今の会社に『信頼残高0』どころか、マイナスなんですねえ」
と言われ、水を浴びたように、目が醒める感覚を感じたのを覚えています。「そうなのか!」と。
何かが違う。もやもやする。けれど、その「中身」(なぜそう感じているのか)すら、自分ではわからなかった。
わたしの現メンターコーチの口癖です。
「自分の睫毛は自分では見えない」
まさに、そこにわたしたちの様な仕事の存在理由があります。
さて。
「信頼残高マイナス」の言葉に、全身震えるように「その通り!」と納得したわたしは、全力で「行きたい場所に行く」ために動き出します。
具体的には、ずっと住みたかった土地に引っ越し、そこでとある仕事をする、というところまで決め。
コーチはその間、ずっと寄り添い、背中を押し続けてくれました。
と言っても、何をするかを決め、動くのはわたしです。コーチは、話を聞いて、そして「訊いて」くれる。
「ああ、それいいですねえ」
「いつ行くんですか?」
「どんなふうにやるんですか?」
そして、怖がるわたしに、こう言う。
「怖いの、わかりますよ。その怖さに可愛くリボンをかけて、小脇に抱えて。それでもって、とりあえず『一歩だけ』出てみましょうか」
わたしは、その「とりあえず一歩だけ」に騙され続け(笑)背中を押され続け、気付けば当初の目的を果たしていました。
振り返って。
「転職」をテーマにした4ヶ月の旅を通して、わたしが初めて知った「自分のこと」。
自分の思考や感情の癖。過去の体験。なんの変哲もない「ありふれた普通」認定、中にはガラクタ認定しているそれらに。
「それを『成功体験』って言うんですよ」「それは、あなたの『強み』です」
それは、やはり、人生で初めての体験であった、と思います。
小さい頃から実は、欲してやまなかった言葉を、初めてかけてもらったのだと。
子どもの頃、出会いたくてしようがなかった種類の大人に初めて会ったのだ、と。今はそう思います。
懐かしくもよみがえるのですが、最後に彼は、恐る恐る相談をしたわたしに、こう言いました。
「コウコさんがコーチに?…あたり前じゃあないですか。なれますよ!」
あれからだいぶ時間が経ちましたが、今でも身体の中の暖かさと一緒に「あの嬉しい気持ち」を思い出します。