「皮膚は0番目の脳」という番組を(録画しておいたものをやっと)見たんですが。
皮膚には、触覚はもとより
「視覚」
「聴覚」
「味覚」
「嗅覚」
を感じるセンサーがあり、
脳の指令とは別に、独自にこの世界を察知して、わたしたちが安心、快適に生きられるよう、
わたしたちの選択を助けて働いている、というものでした。
例えば、皮膚は耳では聴くことができない高周波をキャッチして、
より快適な「対象」や「環境」を選ぶことができる。
実際、選んでいる。
(高周波は自然の中の音に多く含まれているらしい。
だから人は自然の中にいくと身体が緩んで、安心感や癒しを感じる)
ここは気持ちがいい。
リラックスできる。
ここは(これは。この人は)何かわからないけど嫌、緊張する…
意識が介在しない分、一見「言葉では説明ができない」けれど、
そういう、まさに言葉通りの「肌感覚」は馬鹿にできない、ということになる。
今日の本題はここからで。
セミナーで「快適なコミュニケーション」というものを扱うときに、
結構繊細に、
「身体で感じる部分」
から扱うように(体験するように)しているのだけど。
そう。
ここから始まっている、ということをいつもとても言いたいのです。
(知識も大切だけど、このあたりへのセンサーも大切だよ、土台だよ!と
声を大にして言いたいし、体験して欲しいわけで。
時間の制約があって、なかなかそこまでいかないこともあるけれど)
実際に対面して「対話をする」以前からそれは始まっている。
例えば、
明るさ。
椅子の座り心地。
壁紙の色。
窓の位置。
空調。
肌に触れる家具の素材。
目に入る位置に、要らぬ情報、気を逸らす情報はないか。
(張り紙など)
周囲の音
…
そして、何より自分自身の身体の状態。
固まっていないか?
言っていることと、身体から出ているメッセージは一致しているか?
ちゃんと「自分の声」「自分の言葉」で語っているか?
「相手はあなたの言葉の通りになるのではない。身体の通りになる」なのだから。
(いつも同じことをしつこく書いているけれど)
人は、意識(頭)以外のところで多くの情報を得ている。
そして、それに大きく大きく左右されている。
わたしたちが思うより、わたしたちはずっとずっと「動物」なのだ。
ということを頭に入れておくと、
いい環境が。
よいコミュニケーションのための第一歩が作れるように感じています。
* * * * *
※余談ですが、セミナーをする際、個人的には、絨毯の会場は特に好きです。
温かみがあって、ついでに立っていて足腰の踏ん張りが効く。
参加者もよりリラックスするように感じます。