「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

研修は「不足を埋める」為ではなく「すでにある素晴らしいものを引き出す」為にやる

 

 

 

4月1日、新元号の発表された日。

研修先で発表を見ていました。

皆さんと「令和^0^!」とひとしきり盛り上がり、

研修スタート。

 

 

 

 

 

 

この日は私にとっても初の体験で、

それは、

 

 

「事業所スタッフと事業所の利用者さん

(つまり、スタッフとお客さん)合同のコミュニケーション研修」

 

 

だったということ。

この仕事長いですが、初めてのことです。

 

 

 

 

 

 

イメージは「船出を祝う場」と決定。

 

 

 

新年度。

新しいメンバーもやってきた。

これからこのチームでスタートする。

そのために、お互いを知り合い、手を取り合い、

 

「このメンバーで歩めば何かがある!」

という未来への期待を全身で感じてほしい。

 

 

そういう出発式としよう、と。

みんなで旅立ちの狼煙をあげる場。

 

 

 

 

 

結果、とにかく楽しかったようで、ご参加者も経営者さんも喜んでくださり

よかったなあと思ったんですが、

 

より早く人間関係を構築し、チームのモチベーションを上げるために

懇親会や飲み会ではなく

(いえ、それもやってらっしゃると思うんですが)

 

 

 

この形を選んだ経営者さんもすごい、

と思ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日の本題です。

 

研修は何のためにするのか?

(専門の知識を得るようなものは置いておき、

私がやっているような研修、ということで)

 

 

 

 

 

 

先日、とある経営者さんと話していて、

身体が重たくなってきたことがあり。

 

 

 

なぜかと言うと、

その方が、心の奥深いところでは、

自身の会社のスタッフさんの力を信じていないこと、

(もちろん、ご本人は意識してないと思いますが)

 

 

 

 

 

そして、研修とは、

「不備を正す」「マイナス面をプラスにする」ためにやるもの

だと思っており、従って、

 

 

 

「コミュニケーション研修を自分の会社でやるなんて、恥ずかしい」

(自分の会社がコミュニケーションがうまく行っていない、

 と露呈するようなものだから)

 

 

 

と、結構な強度でマイナスに捉えている、ということが

言葉の端々から伝わってきたからなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繰り返します。

研修は何のためにするのか?

 

 

 

「足りないもの」を補うため?

いえいえ、そうではありません。

 

 

 

もちろん、その側面はあるのですが、

「そこ一辺倒」

でやる研修は、参加する人たちにとっても重苦しく、嫌なものです。

もちろん効果も薄い。

 

 

 

 

 

 

 

なにせ、

スタートの前提が、

(経営者の意識が)

 

 

 

「お前たちには足りないものがあるから、これを受けろ」

 

 

 

つまり、否定からスタート、

なのですから。

 

 

 

 

 

「お前は足りない。お前は不十分だ」

 

 

 

 

 

と言われ、

(言葉には出さなくとも、そういう意識で場を設定され)

 

誰が嬉しいでしょう?

エネルギーが湧くでしょうか?

意欲が上がるでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真の研修とは。

 

 

 

「すでにある素晴らしいものを引き出す」

ためにやるのです。

 

 

 

今あるもの、眠っているものをもっと輝かせ、

そして、それを必要としてくれる人達(お客さん)のために、

さらに役立てられるようやるのです。

 

 

 

 

 

 

 

その出発点は、いついかなる時も、

 

「あなたはOKだ」

 

そこがスタートです。

 

 

 

 

 

自分を好きになり、自分を信じられる場になること。

人と繋がることの楽しさや幸福感を全身で感じ、

この仲間たちと創造していくんだ!という喜びを

感じることができること。

 

 

 

知識やスキルは、実は大いに二の次で、

真の研修の場というものは、人の心身をエネルギーで満たし、

火をつけるものです。

 

 

 

 

 

 

 

4月1日。

みんなにとって、安心で心地よい、楽しく希望に満ちた

スタートとなるように。

 

 

 

考えに考え。

度重なる打ち合わせを重ね。

研修という形の「団結式」を実施したこの経営者さんの、

チームへの切なる思いと、

スタッフさん、利用者さん全てへの愛をひしひしと感じたことでした。

 

 

 

 

 

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