「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「人のプレゼンスはこんなところにも現れるー勧進帳花嫁(^o^)♪」

 

 

 

 

人様の結婚式の写真を見るのが好きで

よく「見せて(^^♪」とお願いすることがあるんですが。

 

先日、不思議な(というか、小氣味よい)ものを見ました。

 

 

 

 

 

 

知人の結婚式の映像。

最後のクライマックス「花嫁の手紙」。

 

 

 

 

 

 

 

手紙を開き、涙ぐみながら読み始める新婦(知人)。

傍らには優しくマイクフォローするだんなさま。

ああ、なんと定番の…そして美しい絵なんだ。

 

 

こちらも見ているだけで「うっ…(涙)」と来そうです。

と。

開始から30秒もたったでしょうか。

 

 

 

…見てない。

やっぱり見てない。

ホントに見てない(笑)

 

 

 

 

 

画面の中の新婦。

途中から手紙を見ていません。

開いてはいるんですが、

まったく目を落とさず、前を向いて「語っている」。

こ、これは…

 

 

 

 

「弁慶かっ!」

 

 

 

 

とつい^^。

 

歌舞伎の演目「勧進帳」。

弁慶が白紙の巻物を「勧進帳」として読み上げ

その機転で義経を助けるというアレ。

(と念のためミニ解説など)

 

まあ、なんと、美しく、かわいらしく、

そして潔く勇ましい花嫁さん(笑)

 

 

 

 

 

 

 

「わたし、手紙はいりません、と言ったんですよ。

いえ、両親に手紙を書くのはいいんですよ。

でも、どうしてそれを人前で読まなくちゃいけないのかな、と思って。

でも、式場の人がどうしても、って。

なので…もう途中から変えちゃったんです」

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの

 

「(こうしたかったのに)でも、式場の人が…」

 

というのは、

この日(結婚式の写真とビデオを見せてもらった日)

知人から数回聞いた言葉です。

結婚式の準備というものは、多くの人が初めての体験。

 

わたしは、前の仕事が結婚式関係だったので

「そんなものです」

と思うのですが、やはり初めてその世界に触れる人たちにとってはそうではないんですね。

業界の常識はなんとやら、という言葉もありますし。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

画面の中のご新婦様(知人)。

ゆっくりと、でも言いよどむことの一度もなく。

 

お祝いに駆けつけてくださった賓客の皆さんのお名前を

お一人おひとり丁寧に呼び

その方々が自分にどんな影響を与えたのか、

人生において何を受け取ったのかを伝え、

そのお礼をしっかりと述べ。

そして最後にご両親にお礼を伝えて、

堂々と手紙を「読み終え」ました。

お見事。

 

 

 

 

 

 

 

「主人の洋装は、普段使いのスーツなんですよ。タイとチーフを買って♪」

 

と知人。

水玉のチーフとタイがとってもおしゃれで、

言われるまで氣づきませんでした。

 

 

 

 

 

 

天井画に螺鈿細工。

有形文化財を有する施設の、重厚絢爛たる和の座敷での結婚式。

ため息が出るくらいの美しい空間で。

そこここに、もてなす二人のこだわりと心配りが感じられます。

 

 

 

 

 

 

まあつまり…

何に感動したのかと言いますと。

本当にこの人は「ブレがないな」と。

 

自分たちにとって、何が大切か、がいつも、とてもよく分かっている。

そしてそれを迷いなくすっと選べる。

わたしが、この知人が好きで、

とても尊敬しているところは、

まさにこういうところなのですが。

 

 

 

 

 

 

そんな彼女は

あのような場でも、自然と堂々と、水が静かに低きに流れゆくように

 

「そのときもっともありたい自分」

 

でいられるんだな、と。

 

 

 

 

まあ、

正直言いますと、

前職が結婚式の演出業でしたので仕事柄たくさんの花嫁を見てきましたが…

初めて見ました。

「勧進帳花嫁!(笑)」

(しかも、完成度高し!)

 

 

 

 

 

彼女にこの感動を伝えても、きっと

「ええ~、そうですか~?」

と笑いながら不思議そうな顔をするんでしょう。

そんな氣がしてなりません。

 

 

 

 

 

 

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【お知らせ】

 

平成29年9月9日(土)

~自分の物語を見つける~

人生を導くアーキタイプを探すワークショップinみたか井心亭

【詳しくははこちらから】

 

 

 

九月九日は「重陽の節句(菊の節句)」です。

 

わたしたち日本人の生活には「節目」がかかせません。

 

節句。

祭り。

季節ごと、折に触れ、

旬のものをいただき、酒を酌み交わし、

自然の恵みに感謝し、神様に感謝し…

そういった場を昔から大切にしてきました。

 

そうして

日々たまった「氣枯れ」を払い、エネルギーを取り戻す。

そしてまた、元氣にはたらく。

そんなふうに繰り返してきたのが、

わたしたち日本人の暮らしです。

 

さて

 

そんな祭りが少なくなった今

こういった「ワークショップ」の場も、

おおいにその役を果たしているのではないか、

と実はいつも思いながら場を創っています。

 

周囲の人たちと、自然と、場と、

そして何より自分自身と「つながり直す場」。

自分のブレを正し、軸を再確認する場。

エネルギーを満たす場。

これを「祭り」と言わずしてなんとしましょう!

 

 

節句というステキな日の力を借りて

今回のワークショップのテーマは「物語」です。

誰の中にもある「物語」を探求します。

 

日々

生きていれば日々、いろいろなことが起こり

息切れしてしまうこともたまにはありますが

(まさに「氣枯れ」ですね^^)

そこに「意味」を見出すことが出来たなら

わたしたちはずっと楽に進んでいける、と思うのです。

 

「意味」。つまり「物語」。

 

自分は何者か?

今、どこにいて、どこへ行けばいいのか?

どんな未来をつくるのか。

自分の中に脈々と流れる

「あなたは何者であるか?」という物語の話です。

 

詳しくはこちらから。

https://peraichi.com/landing_pages/view/sekku

 

 

 

 

 

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