「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

プレゼンは「造花」であってはならない。そこに「息吹」が必要

 

【思いを語って世界を変える〜プレゼンテーションの技術を磨くワークショップ

11月27日・30日】はこちら

 

 

写真は世界産業遺産、鹿児島市の「仙巌園」専属ガイドの中村こず恵さん。

 

 

 

 

先日、仙巌園特別企画「歩いて楽しむ薩摩切子ツアー」に行ってきました。

 

この企画は、(多分)彼女の発案。

彼女がいかに薩摩切子が好きで、勉強をなさっているか、

ガイドの質を高め、いわゆる「ガイド」から

「プロフェッショナル・ストーリーテラー」へ進化しようと

(この名称は私が彼女につけたんですが^ ^)

頑張っていらっしゃる姿を見てきたんですが。

 

今日の60分間のご案内、とても見事でした。

 

 

しっかりとグラウンディングした立ち姿の安定感。

全ての言葉が彼女の「中心」から、

彼女の「肚」としっかりつながって出てくるのです。

つまり…全ての言葉が「覚えました」レベルではなく、

 

「理解し」「納得し」「自分で体感した」

 

生きた言葉として発せられるのです。

なので、私たち参加者の身体の中にしっかりと入ってくる。届く。

 

 

 

 

毎日毎日、この歴史ある美しい庭園の中で呼吸し

キラキラ光る薩摩切子に触れ…

彼女は、きっと、毎日毎日ずっと、嬉しかったのです。

幸せだったのです。

 

その「嬉しさ」を。「感動」を。

自分が感じた「すごい!」「キレイ!」をそのまま私たちに伝えようとした。

純な切子の輝きのように、彼女は「それ」を忘れることなくしっかり身体に秘め、

そことつながって

今日の60分を創り上げた。

 

 

 

 

「伝わる」とは

つまり、そういうことです。

技術と知識と身体技能は必要ですが

根っこに「それ」がないと(彼女における切子の輝き)

美しいだけの造花になってしまいます。

造花には香りもない。柔らかな肌触りもない。

そして何より大切な

「場を震えさせるホンモノの波(振動)」がない。

 

 

 

何より

今日、彼女はきれいでした。

凛として匂い立つ菊花のごとく。

 

 

 

「そのことが好き」「伝えたい!」

という思い、使命。

それこそが、人を輝かせ

その「波長」こそが

「人を巻き込み、魅了する場」を創ります。

 

 

 

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