「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「自分を信じる必要すらない~プレゼンに臨むあなたへのことば」

これを書いたのは1か月ほど前です。
あっ!と浮かんで走り書きしたままだったのですが。
少し書き足してアップします。

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今日は、
プレゼンセッションをひと月半ご一緒したクライアントさんの本番の日でした。
職場でなさるプレゼンですので
もちろんわたしは結果を見届けることはできないんですが。


「大丈夫!本当に素敵でしたもん、リハーサル。
わたしは心から安心して、そしてワクワクしています」
とメールを一本お送りしたんですが
後から

「ああ、本当に掛けないといけない声はあれじゃなかったなあ」

とふっと思い。
いえ。
「大丈夫、うまくいきますよ、自信をもって!」
という言葉かけも大切なんですが、最近「うまくいく、いかない」という次元が
そんなに大事かな、とも思うのです。
泉のように涌いてきた言葉はこちら。

「(聴衆の特性から)
もしかしたら、目の前の方々の表情は
あまり変わらないかもしれません。
思ったほど、反応が返ってこないかもしれません。
あなたが送った視線は受け止められないかもしれません。
それは、もしかしたら
あなたを少し、動揺させるかもしれません。

でも、
いいのです。それでもいいのです。
今、それが得られなくても
あなたの声、言葉。心を尽くし、言葉を尽くし手渡す情報…それらがゆっくりと相手に届き
やがてしみこみ。
そしてゆっくりと、相手の中で咀嚼され何かが役立つものとして、残る。

人を変えることはできません。
私たちにできるのは
『それ』を信じ
暖かい水を静かに注ぎ続ける。
それが私たちの仕事、私たちの役割なのです。

そのとき
自分からあふれ出るもの
それは自分という小さな自意識をはるかに超えた何か。

そのときもはやわたしたちは
『自分を信じる』必要すらないのです。

ただただ自然に。
例えば木が木であるように。
ただそこにあればいいのですから」

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時間にして20分間のプレゼンテーション。
そのために
自分の声と向き合い、身体と向き合い、心と向き合ったひと月半。
その姿は美しく、強く、そして見事でした。
(本当に優しい風情の方でしたが)

技術。
伝わる声、言葉。
一対一のコミュニケーションであっても、一対多であっても
それらはとても大切なのですが
究極、それらを通して何を見つけ
どんな場所にたどり着きたいのかといえば
「自分の軸にしっかりとあり、自然にただそこに存在していられる自分」
という状態である、とそんな風に思えてなりません。

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