「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

「型+血=自分らしさ」

先日、知人のNLPトレーナーさんと話していました。

話は広がり、五感の話から茶道の話、そして畳の上での立居振舞やそのほか…

いわゆる、「型」の話になりました。

「ずっと昔から伝わってきている『型』って、タイムマシンというか

タイムカプセルのような気がするんですよね。

その理屈はその時は分からなくても

型をまね、本当に、ただその型と無心に一体になったときに

その人は、その瞬間利休の心、利休の想いを体感しているんだと思います。

利休とともにいる」

とわたし。

つまり、モデリングです。

「型をまねる」という「学びの方法」はNLPでいうところの「モデリング」。

優れた人の「形」をまねることで、その人の状態やあり方までを自分の中に取り込み

パフォーマンスの向上につなげるというものです。

更に話は広がり…

その方が言いました。

「形(かたち)という言葉がありますね。

あれって、「型」に「血」という言葉が合わさってできたものなんだそうですよ

人は、形を創っていかなくてはならない、と」

型に血があわさって、かたち。

形とは「らしさ」のことだそう。

「自分らしさ」。

受け継いだ「型」を

たくさんの試行錯誤、体験を通して自らの細胞に染みこませ

やがて血肉となったものが「形」。

ということなのですね。

もはや、自分の体の一部として湧き出るように

自由自在に自分の色で表現できるようになった「型」が「形」となる。

そして、忘れてはならないのは

その「形(自分らしさ)」を創る根底には「基本の型」があってこそ、ということです。

正しい「型」を土台としない「形」はありえない、ということ。

これは

すべてに言えることなのでしょうね。

さまざまな芸道。

それに、仕事、スポーツ…etc etc

そんな話に感銘していたら

まさに「型」から「形」に脱皮しようとしている段階を迎えている人に出会いました。

その方は仕事で使うためにコーチングを学ばれたのですが

いろいろな相手との局面で多くのことを試し、体験され

まさにテキストで学んだ「型」をふまえて

自分によりそぐう表現の仕方をしようとなさっている様子が

ありありと感じられました。

「しっくりこない」「違和感がある」

そんな言葉で表現なさったので

わたしは「ここぞ!」とばかりに

「型+血」の話をお伝えしたのでした。

「ご存知ですか?『形』という言葉があるじゃないですか…」(嬉々)

それはまさに「進歩成長」のステップにいらっしゃるということなのだと感じます、

とお伝えしました。

「自分の現状」に意味のあるラベルが貼られたことで

スッキリとご自身の中を整理なさった様子を感じて

「ああ、型+血の話、聞いておいてよかったなあ~」

とつくづく思ったことでした。


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