「ピアノの調律をしたんです♪」
とその方は
ご自宅のグランドピアノ。
今
「最初の一音」との格闘中のその方にとって
常に万全の状態に整えておく
必要があるのだそう。
その
「最初の一音」のお話も
思いっきり面白いのですが
それは後日。
「なんだか、気持ちもすっきりしますね」
と、その方。
瞬間
音を整えるその作業の風景がさあっと頭をよぎり
「セッションも調律ですね」
との言葉が口をついて出ていました。
そのピアノの持つ本来の音、ベストの、最高の音がある。
さまざまな条件や、時の経過に従って、それがずれてしまう。そこからはずれてしまう。
だから定期的に、「中心に」戻してやる。
弦をポーンと叩いて
丁寧に丁寧に、「本来の音」へと戻す。
コーチングセッションとはまさに、そんな作業をしているに他ならない、と。
お一人おひとりが
わたし(コーチ)という共鳴板を使って
自分自身の音を探り、ずれを発見し、取り戻す作業をする場。
そのイメージは
わたし自身にとっても、とても心地よく、自分自身の体の軸がすっと通るような感覚でした。
少し、自分自身の体をゆらゆら…と左右にゆらして
中心軸を体感しながら
自分の中を無にしてそこにいる。
適切に響きを返し、多くの気づきと発見がそこに起こるように。
そんな感じで今はセッションの場にいます。