「深知今日事ーふかくこんにちのことをしるー」

スペイン料理店にてⅢ「腹をくくる」

さて

前回の続きです。

「さて

この方は、なぜ、こんなにも

芯のとおった『一貫性』を持って

娘さんに接し続けることが出来るのか??」

以下、わたくしがその方に送ったメールを添付します。

                 

「本当に子どもに、『生きる力』をプレゼントするって言うのは
大人も腹くくって、自分の価値観とか固定観念とか弱さをぜんぶ白紙に戻してかからないと
その覚悟がないとダメでしょう。

それが「出来ている例」として
あなたのことを(他の方に)話しました。

(中略)

子どもを信じ、どこまでも信じ、こどもに託す、ゆだねる。
信じて、任せて、待つ…このことが、なぜか、大人はできないのですよね。
腹がくくれない。
自分が心配だから、「自分の不安解消のために」こどもに手を出してしまう。

なぜ、あなたはあそこまで腹がくくれているのか
わたしは
娘さんのもって生まれてきた「プレゼント」のおかげだと思いました。

(娘さんは「性同一性障害」)

「自分らしく生き生きと生きるには?」(世間の価値感や、『常識』に振り回されず)

この、だれもが実現ししたい、けれど手に入れがたい「あり方」を
自分自身も、親御さんたちも、一番正面きって追求できるテーマを
娘さんはもって生まれてきていると思います。

なんと、チャレンジフルな、勇気のある選択をして生まれてきた
お子さんなんだろう!!と思います。
そして、娘さんに選ばれたあなたも、
そのチャレンジをともにやっていけるだけの方なのだろうな、と思います。

あなたは
大きなチャレンジを持ってうまれてきた娘さんに、
その「チャレンジ」を自分で達成できるだけの力を…
つまり
必然的に、娘さんに

「幸せに生き抜く力」=

「自分の頭で考え、思考し、判断し、行動できる強さ」
「問題解決能力」「自己肯定能力」

「どんな困難が降ってきても、前を向いて生きていく力」…
それらを身につけてもらおうと。

つまり、わたし含め、わたしのまわりにいるたくさんの「子どもと関わる大人たち」より
「腹のくくり方」が、もうぜんぜん違うんだな~

と、そんなことを感じたのです。」

                  

さて

これから世の中に出て行く多くの子どもたちと

彼女と、いったい何が違うと言うのでしょう。

きっと、同じだけの喜び、幸せ、そして生きていくうえでのいろいろな苦労…

たくさんの出来事が待ち受けていることでしょう。

わたしたち大人は

今一度、自分の姿を振り返る必要があるのではないでしょうか?

子どもに「やり方を教える」ことはラク。やってあげることもラク。

しかもそれによって、大人は「自分の存在価値」を感じることが出来ます。

「今のこの、子どもへの一言は、『本当に子どものための一言』なのか?」

「今の、この『手助け』は、本当に『子どもの未来を見据えたサポート』なのか?」

単なる大人の『自己満足』のための「ヘルプ」になっていないか?

子どもの成長をサポートするということは

自分自身の生き方を深く見返すことに他ならない、といつも思います。

さて

最後に、今日の本筋と少しずれますが

ブログ掲載について、ご本人からいただいたメールを紹介しておきますね。

「こんにちは(^-^*)/
本当に素敵に書いて下さってありがとうございます

娘のことは、包み隠さず書いて下さって構いませんよ

娘は生まれ来ることに関してなんの悪いことをしていません。
ただ、体と中身の気持ちが違っていただけ…

最初、私たち家族でさえ、カミングアウト(公表)するときに何かしらの抵抗を感じながらやりました。
今にしてみればつまらない考えが縛っていたことでした。

周りはどう受け取るだろうか?
弾かれないだろうか?

動いていくうちに、大きな波に渦にすればいいと…ひらめきました。

大きな渦にして周りを巻き込みながら

底辺まで行き渡せる活動にして性同一性障害やLGBTまでも巻き込んでいこう

今は壁があることでも、みんなが知っていくことで理解が深まり変わって行くと確信しています
知らないこと無知が壁を作り、知らせないことが罪と考えています

ぜひ、書いてくださいませ

こちらからお願いします」

たくさんのことを、気づかせてくれた

お二人(お母さんと娘さん)との出会いに

心から感謝します。

追伸:娘さん、中一ですって^^前回小学生と書いてしまいました。訂正です~。

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