先週の木金と奄美に行っていました。
名瀬保健所管内集団給食協議会さま、お声がけくださいまして、本当にありがとうございました。
さて、研修の楽しさも書きどころたくさんなんですが
(話し出すと止まらない、陽気なご参加者60名と、熱気のある時間を過ごさせていただきました)
まずはなんと言っても奄美は本当に食べ物のおいしいところでした!
さっそくですが・・・
→「とびんにゃ」(とみなさん、呼んでいました)
赤さが目立つ大きめの巻貝。
のぞいている手先をひっぱると、巻物を手繰るようにくるくる・・・と 中身が出てくるんです。
←一番手前がパパイヤのお漬物。
真ん中がなんだったっけ・・・(おいしかったんですけれど)
パパイヤのお漬物は食感と程よい酸味が食欲をそそります
→協議会長の豊島さんが釣ってきてくださった水イカ。
「いや~、姿のまま持って来たかったんだけどね」と
おっしゃっていらっしゃいました。(はい、姿のまんま
見たかったです)
豊島さんは、海のすぐ近くの施設の施設長さま。
船も常時つないであるそうで・・・大の釣り好きで
いらっしゃいます。
自分の人生に仕事を沿わしてしまった方、なのです。
この水イカ・・・絶品の甘さでした。
←あおさのてんぷらとつけあげ
あおさのてんぷらなんて、初めて食べました。
外はかりっと、さくっと・・・。一口噛むと、中はしっとり
クリーミー(中はやわらかいままで程よく揚げてある)
はじめての味と食感でした。毎日食べたい・・・。
つけあげはプルプルとして思いっきり弾力があります
あつあつなのでなお美味し。
→そうめんのいためもの
(不覚にも名前を忘れてしまいました)
アスパラのしゃきしゃきの存在が印象深かったです
出た瞬間に「おっきたきた~」と思ってしまいました。
楽しみにしていたのです。
←はまごぼうの天ぷら
コレも初体験の味
程よい苦味とパリパリ感がたまりません。
「これは、売っていないんですかっ!」と
思わず問いただしてしまいました。
(お店に売っていたら買って帰って家で揚げようとおもって)
ないですよ。
と、一言でした^^
→パッションフルーツ
(むかし、奄美の友だちのところに送ってきたのを
いただいたときは「トケイソウ」といっていた)
学生時代の思い出の懐かしい味です。
そのころは、船便で友のところに送ってくるためか
表面はしわしわになっていました。
この日食べたのは、中の一粒一粒がぷるぷるはちきれそうな
パッションフルーツ。
この中に、焼酎を少し入れて、まぜていただきます!
(カクテルみたい)
いっきに2つ目に手を伸ばしてしまったお味でした。
←あおさの雑炊
スープは鳥です。
・・・おいしい。
昔、うちで鳥を飼っていた頃食べた、懐かしい味でした。
(特別な日だけに鳥が食卓に上りますんでスープも「特別な味」)
体に染み渡るような味、っていうのは、こういうことをいうのかな
と思うくらい、わたしにとってはおいしくて、懐かしい味でした。
毎日食べたい・・・。
さて、ここまで書いて、すっかりお腹がすいてしまいました。
その他にも、栄養士の安原さんお手製の「草もち」もいただいたんですが
一口くちにいれてびっくり!「よもぎ」の存在感がぜんぜんちがうんですよね。濃い。
よもぎが全身で存在を訴えている、そんな感じのお味でした。
その後、草もちから、奄美のフルーツの話になって
フルーツ話だけで30分以上盛り上がったのですが
翌日
ロビーで会場への迎えの車を待つ間
朝から「ミニッツメイド」(グレープフルーツとかの100%ジュースです)を2本も買って飲みました。
本土(と、奄美の人たちは言う)にいるときのわたしだと
まずありえないことです。(年に1回くらいしか飲まないもの)
お昼には豊島さんががもっていらした冷たいスモモが出て
おいしくて何個も食べてしまいました。そして島バナナ。
前夜は「いかに奄美にフルーツが豊富でおいしいか」という話で盛り上がったのですが
あの土地では、体が本当にフルーツを欲しがるんだなと感じました。
温度と湿度のせいでしょうか。
(水では物足りないんですよね)
他に、奄美について知ったこと
・奄美の下には火山帯が通っていない。だからハブがいる。
・ハブがいるから、自然がむやみに開発されず、森林が守られている面も。
・奄美保健所にはハブがたくさん。
・自分で作ったハブ酒の味は、「生きたカエルを咥えた」ような味(とってもなまぐさい爬虫類の味)
・奄美は、山を一つ越えると、集落ごとにもはや、方言が違う。
↓
昔は、部族間で争っていた歴史もあるから
・海に、山に・・・普通にとってきて食べられる食材がたくさん
給料日前に・・・
「今日は天麩羅だよ!」「わ~い(子供達)」
↓
たらの目や山菜の天麩羅
↓
「なんだ~、がっかり。いまうち、お金ないの??(子供達)」
(そうです BYお母さん)
というたのしい一こまがあったのよ~と聞きました^^
・奄美の島歌・・・男の人が愛を語り、女の人がそれに答える、そんなステキな場面にも使われていた
(イタリアみたいですね~と、間抜けな発言をしてしまいました)
・「あなたはもいってしまうのですか?おなごりおしいけれど、もういってしまうのですか?」
という意味の、とても切ない、美しい方言がある(聞いたのに忘れてしまいました・・・)
わたしは鹿児島県民で
奄美の歴史、伝統、文化について、一応の知識はあったわけですが
その土地に行き、その土地の空気を吸い、その土地の食物を食べながら
そこでずっと生きてきた人たちの「言葉」でそれを聞く・・・
「わかること」の深さがぜんぜん違うんですよね。
「知っていたこと」でも
深く深く「実感」できます。
納得、できます。「ああ、そうだったのか」「コレが『知る』ってことか」
前回の日野でもそうでしたけれど
奄美でもまた、深くそれを感じたことでした
奄美をはじめ、鹿児島には島がたくさんあります。
それらは、それぞれの気候によってはぐくまれた独特の文化をもっています。
広い範囲にわたって存在し、鹿児島の文化に豊かな多様性をもたらしてくれます。
ひとつひとつがきっと
鹿児島の(日本の)宝石のように
固有の色で光り輝く大切な存在なのだと
実感したことでした。