本屋さんの店頭平積みのど真ん中にありました
日本語学校で外国人に日本語を教える「なぎこさん」と
日本語への素朴なギモンをぶつける外国人学生たちの
面白「バトル」。
わたし達日本人にとっては「しごく当たり前」なこと。
それらについてあらためて
「へえ~、そういえば、なんでそうなんだろ
不思議だよね~」と考えてしまう、月並みですが「目から鱗」
の一冊。
しかも・・・笑える^0^!
本屋さんの店頭で立ち読みしていたんですが
何度「ぷっ…」と声を出して吹いてしまったことか。
時代劇のセリフで日本語を覚えて日本語にきちゃったスウェーデン人の女の子と
仁侠映画の大ファンで日本語を覚えたフランス人セレブマダムの会話、とか
(「先生に怒られてケツまくんなよ!」「ちょこざいな!」)
入試担当教官への手紙を
漢詩のような美しい韻文調で仕上げる中国人の「趙さん」とか
(日本ではこういう種類の手紙に詩情はいらない!となぎこ先生に怒られてました)
ひらがなの変遷の話とか
(昔は一つの音に対してたくさんの仮名があったのに、明治になって一つに統一
他のは「変体仮名」とよぶようになった、とか。
・・・マンガの中の「はずされた仮名」たちが「変体ってヒビキがイヤだ!」と怒ってるのが地味に笑えます)
漢字に音読み訓読みがあるわけとか
このあたりは、昔、国語教師のわたしとしては懐かしいトコロ(わたしも生徒に教えてましたモン)
なぎこ先生入院の際
生徒が持ってきたのは「仏壇用」にシキミのついた菊(確かにこれもブーケと言えばブーケ)
「あたりまえ」
だと思っていることが
実はまったく「あたりまえ」でない
いつも、空気のようにふつうにあふれている日本語。何の意識もせず苦労なく口から滑り出させている
言葉をとおして感じる「視点の違い」だからこそ、こんなに「驚き」があるのかな、と思います。
久しぶりに、人に「ねえ、面白かったよ!」と進めてみたくなりました。
この本。